30 Nov 2022
かに座さんへ。12月のお手紙

時が止まっている疑惑
目下、我が家はベランダの大修繕がかかっておりまして、マンション全体が防塵シートで覆われています。
これが本当に心によろしくないのです。猫がベランダに出られずにストレスが溜まっていく、ベランダにあるべきものが家の中に収納されて物で溢れ返っている、何より家の中が暗い、ガラス越しに作業の人と目が合うというわけで、「早く終わって欲しい」の一心です。でも、きっと年内いっぱいかかるのでしょうね。先が長いです。
この感じ、感染症の流行と似ていますよね。
「今だけ」と思って我慢しているけれど、なかなか終わりが見えない、いつか来る終わりをずっと待ってしまいます。
我慢と諦めに慣れ過ぎてしまい、日を追う毎にパワーダウンしてしまいます。「これが終わったらやろう」は、「いますぐやってもいい」はずなのにね。
先月お便りしたやりたいリストのうち完了したのは、土鍋の目止めと衣替えのみ。
時間が止まっているのでしょうか?
12月はカラを破る
この「止まっている」感覚、きっとかに座さんにもご共感いただけると思うのですが、運勢的にはここから転換期へ向かっていきます。周囲の期待があなたに集まり、要請に応えることになるでしょう。
それは、「イベントをやるから見に来てね」的な控えめな誘いや「家族で集まるから顔を出しなさい」な指令に始まり、仕事でのランクアップ、グループ内での世話役、代表役など、あれよあれよという間に周りをガッチリ固められることに。
本当は自分のことだけを考えていたいし、ああでもない、こうでもないと同じ所で足踏みをして納得のいくまで悩みたい気分なのですが、そうも言っていられなくなりそう。
安全で快適な卵のカラを破るつもりで、社会の中に出ていきましょう。周囲の求めに応じて時を進め、有能で働き者のあなたを復活させるのです。
やればやるだけ手応えがあり成果につながっていくため、いい気分転換になって、視野が開けるはず。
恋も次へ進む決断を!
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama