31 Jan 2022
さそり座さんへ。2月のお手紙

しっぽはお元気?
親愛なるさそり座さま、きっとモヤモヤ、ウネウネしていらっしゃることと拝察します。
やっぱり、先取り派ですよね。「萌え出づる春」の気配を感じて、ソワソワしたり、ワクワクしたり、逆に変に落ち込んだりなさっているのではないでしょうか。
目に見えない春の気配を感じて、心が前のめりになっているのです。エネルギーが高まって、何かを始めたい、動きたい気分でしょう。でも、タイミング的には少し早い、ちょっと待てですね。
そして、気になるのは、しっぽです。最近、どうされています? 無害化が進んで、ただの飾りになっていませんか?
必要とあれば、高く掲げて異形の姿となって敵を威嚇する、さらに、毒を放って相手をやっつけるなど、底知れぬ恐ろしさを持つのがあなたの魅力です。いい人になって、伊勢海老に擬態みたいなことをしていないでしょうね?
「OK、お飾りになればいいのね、お安い御用」とか、気楽に引き受けそうで心配です。
2月は、還元する
人気と需要が高く、あちこちから声がかかるでしょう。
活気に満ち、流れは順調、活躍のチャンスにも事欠かないはず。それだけに、心掛けていきたいのは、お世話になっている人へのリターンです。
最初は、十分に報いる気持ちがあるのです。でも、時間を置くと手持ちが減るのが不安になり、出し惜しみしてしまうのが人情というもの。「いくら払っても足らない」はずの感謝が、1本200円に満たないドリンクで終わる恐れがあります。
スピード処理を心掛けましょう。
「ありがとう!」の勢いのまま、お財布を開けば、適性価格+αで相手に渡せます。後からあげ過ぎた、やり過ぎたと思うくらいでちょうどいいのです。太っ腹で物惜しみしない相手に人はついて行くものだから。
目先のお金でケチって、つきあってもメリットがない人と思われたらおしまいです。
人の力で押し上げてもらえる1年ですから、大判振る舞いで信頼や絆、愛情や尊敬も買っておきましょう。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama