30 Sep 2022
てんびん座さんへ。10月のお手紙

ある日の出来事
この前、少し残念なことがありました。
仕事の打ち合わせを兼ねてランチに行ったら、「テラス席もございますが?」と選ばせてもらえたのです。少し日差しは強いけれど、風が心地よい日で私は外がいいなと思ったのですが、連れは、「暑いから」と迷いなく室内を選びました。
「テラスにしようよ」は言えなかったですね。でも、ずっと「あの日、テラスに座れていたら」を考えています。きっと、話す内容も変わってきただろうなあ、と。
快適さって大事ですよね。もし、私が先に「テラスで」って言ってしまったら、ご一緒した方はずっと暑さを我慢することになるかもしれません。
だから、あの日はあれでよかったのですが、これが「縁」っていうことかもしれないとも考えるのです。
状況が違ったら話せたこと、逆に言わずに済んだこと、両方あって、私たちはいくつかの可能性をそうとは知らずに選んでいて。
これが恋なら、結構なズレでは? と思ったりしました。
10月は、灯りを灯す
朝日を浴びる、木漏れ日を探す、たそがれ時の曖昧さを楽しむ、間接照明で暗闇を楽しむ……。
10月はぜひ、光と共にお過ごしください。味気ない照明は消してライティングに凝ってみると、快適に過ごせ幸運度が上がっていくでしょう。ランタンやキャンドルも、秋の夜長、くつろぎの時間にはよく似合います。
早起きをしたり、夜が来る前に仕事を切り上げたり、自然のリズムで暮らしてみるきっかけも作ってくれそうですね。
あなたがゆったりと過ごすことで、優しい流れが身近な人たちにも広がっていきます。
ずっとここにいたい、また会いたいと思ってもらえたら、忘れられないひと時が生まれたということ。そういう特別を積み重ねていきましょう。
相手のお好みやリクエストがハッキリしている時は、素直に従って、それ以外の時は、あなたの心地よさを追求していくとよさそう。
人からもらうもの、自分が選ぶもの、どちらも大事です。
恋もどうぞ自然体で。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama