31 Mar 2023
みずがめ座さんへ。4月のお手紙

取捨選択タイム
きっともう薄々お気づきでしょう。
いるものといらないもの、合う人と合わない人がハッキリ分かれている、と。
ただ、肌で感じることと頭で理解していることにズレが生まれやすいのです。たとえば、昔からの長いつきあいの友達。これは、一生の宝だとよく耳にします。でも、本当にそうでしょうか?
ずっと一緒にいるから遠慮がなくなる、知り合った当初の力関係が絶対ルールで残っていく、欠点も無条件に受け入れるしかない……。
人の一生が土地に縛り付けられ、家に紐づけされていた頃の昔の価値観だと思うのです。古い占いを紐解いていくと、「故郷を離れていく相」みたいな表現が出てくるのです。つまり、その当時は生まれ育った場所から切り離されるのは、非常にレアなこと。女性の嫁入りは別ですよ?
そんな時代には昔からの人間関係、受け継がれてきたものは、最上の幸運を意味したでしょう。
でも、もう時代は変わったのです。いらなきゃ、捨てていいのです。
4月は、しれっとやってみる
常識とされることが、どんなに危ういか、みずがめ座さんは誰よりもよくわかっているはず。
時代によって、その時の社会情勢によって、時の権力者の都合によって、簡単に書き換えられていきます。法治国家で暮らす以上、法律は守った方が生きやすいと思いますが、それ以外の部分では、あなたの感覚を優先してしまってよいでしょう。
みんながいいと思っていること、無難な選択は承知の上で、あえて好きなようにやってみるのです。
型から外れること、レールからはみ出すこと。もともと、あなたが大好きだったことを思い出して。変わっていると言われると、なんだか嬉しく、誇らしく感じていたはず。
でも、ずいぶん長い間、普通の人を擬態してきたはず。もう十分でしょう。ささやかな逸脱、反抗を楽しみましょう。
扱いにくさ、クセの強さを取り戻すのです。すると、時代のニーズと合ってきます。
恋も、世間並は退屈の始まり。2人だけの世界を作り上げて!
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama