SEARCH GINZA ID

みずがめ座さんへ。2月のお手紙

みずがめ座さんへ。2月のお手紙

ロボットと心

お元気ですか? 

まもなく冥王星があなたのフィールドに向かっていき、時代がガラリと変わります。古きものが新しきものに置き換わっていきます。

みずがめ座さんは、時代の先駆者として活躍することになるでしょう。

年末、数年ぶりに連絡を取った友人に「今は猫4匹と暮らしていて」と近況報告したら、「うちは、LOVOTです」と返ってきたのもその流れという気がするのです。おお、これは、近未来っぽいと思いました。

友人の話から秋に見た映画『アフターヤン』を思い出しました。ざっくり言えば、家族の一員として暮らすアンドロイドが故障してメモリーを取り出したら、「恋」と呼べるような映像が見つかり、その記録を探っていくストーリーです。

想像とは少し違う展開になっていくのですが、「心ってなんだろう」、「慈しむ気持ちってどこから来るのだろう」が不思議な余韻となって残ります。

機械に心はあるのか、みずがめ座さんっぽいテーマです。

2月は、区別をつけない

日本には古くから付喪神、つくもがみの概念があります。長く人に使われた道具には、魂が宿る、どこかで聞いたことがあるでしょう? 

名前こそ神ですが、概念は、妖怪。人間に災いをもたらさないように、崇め奉ることで害意を封じたのです。

魂が宿る、憑りつく、私たち日本人にはわりと馴染みがあります。ロボットアニメでも、繰り返されるテーマです。錬金術の昔から、科学とスピリチュアルの境界って、ちょっと曖昧です。

今月は「かもしれないね」のゆとりを持つと良さそう。

ロボットに魂があるかもしれないと懐深く物事を捉えると、いろいろな人の気持ちをすくい上げることが出来るでしょう。

「そんなの、非科学的だ!」という人も、「かもしれませんね」、「心はある!」派にも「ですね」でいくと、うまくハマっていきます。

否定も肯定もしない、あいまいな部分を残す。どっちでもいい柔軟性、包容力で優しく接して。

恋は、ロボット以上の意志表示を!

章月綾乃 しょうづき・あやの

やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら

Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

PICK UP

MAGAZINE

2023年4月号
2023年3月10日発売

GINZA2023年4月号

No.310 / 2023年3月10日発売 / 特別定価880円

This Issue:
流行と人気

2023年春のムードは
どんなもの?

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)