31 Jan 2023
やぎ座さんへ。2月のお手紙

区切りの年へ
いかがお過ごしでしょうか?
私は神妙な気分になっております。実はこの2月で占い稼業30周年になるのです。
キャリアのスタートは、占い事務所でのゴーストライターの仕事だったのですが、親友に「えー、あの雑誌に書いているの? もう信じない」って言われたり、尊敬する先輩に「そんな変な仕事をやっているなんて評判に関わるよ、辞めな」って止められたり、散々でした。初出版も、実母に「こんな本」って言われましたっけ。
占い事務所での評価も低く、5段階評価でDかEしか取れない! なぜ、辞めなかったのかと言えば、指導担当の占い師に「ちょっと文章が書ける人は扱いにくいのよ」って言われたせい。
悔しくて、絶対に占いを書けるようになってやるって思ってしまったのが運のツキ、あっという間に30年ですよ。こうして振り返ってみると、続けてよかったです。
だって、自然にあの頃の人間関係から離れられたから。結構な毒をくらっていましたね。
2月は、高評価で!
ちょっと自分がかわいそうになってきました。つらかったねえ、30年前の私。悔しかったね、意地悪言われて。
でも、きっとやぎ座さんには、この「なにくそパワー」は多かれ少なかれ搭載されている気がするのです。
このお手紙を書きながら、「うわー、私、暴言を許していない!」と自分の執念深さにも驚いています。でも、まあ、一生許さないだろうし、許さなくていいですよね? 大否定の中、全然ひるんでいないのも笑えます。
自己嫌悪、自己反省ではなく、自己賛美で行きましょう。
ダメなところ、至らない点、悪循環になっていること、いろいろあると思いますが、よくなっている部分、ちゃんとやれていることもあるはず。着目すべきはそちらです。
自分の努力や頑張りを認め、褒め、称えて!
よくやっているし、やってきました。これからは、もっとよくなっていきます。私たちは進化の過程にあり、さらに改善されていきます。
恋も、自信を魅力に変えて!
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama