26 Feb 2023
おとめ座さんへ。3月のお手紙

均一化の時代
ここ数年、感じていることがあるのです。
世の中、矯正力がかかり過ぎだなってこと。星占いで設定されている星座のキャラが薄らいでいます。たとえば、おとめ座さんならば、厳しさにセーブがかかっています。
本来のあなたは批判好き、いいか悪いかをジャッジしたいはず。でも、多様性の時代ですから、ダメ出しはキツく響きます。
無意識に自制をかけて、無難なコメントを心掛けるうちに、善悪の基準が曖昧になっていくのです。
同様に、計画性も持ちにくい、なにしろ、いつ緊急事態宣言が発令されるかわからなかったですもんね。完全主義も緩和されているはず。
パーフェクトを求めてしゃかりきになるというのが、時代の気分に合わない、無理をせずに、ほどよい落とし所に収めていこうと言われたら、「いえ、限界を超えて頑張りましょうよ」とは言いにくいわけです。
そんな風に、どの星座も特徴が消えて、全体にのっぺりした印象になっていると思うのです。
3月は、リバイバルムード
宿命の星・冥王星が動いて、自由に物を言えるムードが戻ってきます。
好き嫌い、リスペクトできる、軽蔑する、おとめ座節が絶好調に!
ちょっと毒舌なくらいがウケがよく、あなたの評価に共感が集まります。計画を立ててやっていく、やるからには完璧を目指す、ルールやマナー、礼儀を守る、どこかクラシカルなスタイルがハマっていくのです。
風紀委員やクラスの委員長のような優等生マインドを今こそ、取り戻しましょう。
理想を高く持ち、妥協をやめると、万人受けはしなくなるでしょう。でも、かえってラクになるはず。
愛想笑いや空虚な会話から解放され、本当に話したい人と話したいことを語り合えるようになるのです。
自分の正しさを信じられるから、合わない人と無理に合わせる必要はないことに気づきます。
律儀で潔癖で融通がきかない分、達成率はピカイチ。そんな素晴らしい長所が輝き始めます。
お帰りなさい、おとめ座さん。
恋も内面に注目を。
章月綾乃 しょうづき・あやの
やぎ座生まれ。星占いを読んでもなんだかピンとこなくて「こんなはずじゃない!」と深追いしたら、うっかり、占い師に。雑誌やwebの心理テストを考えたり、占いを書いたりしています。星のお手紙、モグモグ食べないように気をつけます。オフィシャルサイトはこちら。
Illustration: naohiga Coordinate: Norie Toriyama