テレビで見ない日はないお笑い芸人といえば、バナナマンの2人。コンビでのレギュラー番組10数本に加えて、それぞれ個人でも帯番組や深夜バラエティのMCを務めたりと八面六臂の活躍を見せています。ハードな毎日なはずなのに2人ともエネルギッシュに見えるのはなぜ?
設楽 エネルギッシュに見えますか? 俺、踏ん張ってるだけですよ。倒れそうですもん(笑)。カラ元気みたいなところはあるよね?
日村 もちろん、もちろん。
設楽 バラエティって、ド頭にクレーンカメラの映像からはじまることが多いじゃないですか。あそこで「いよっ!」ってカラ元気を入れるんです。バイクのブォン!じゃないけど、オープニングでエンジンをふかして、その勢いでやってます。
日村 「いよっ!」って気合いを入れるのは大事だよね。VTRのリアクションもちょっと大げさに見えるかもしれないけど、あれはエンジンがかかっている俺だから、決して嘘をついているわけじゃないんです。
設楽 元気そうに見えるのは、2人でやってるからっていうのもあるかもしれない。1人だと「おいしそうだな」とか頭の中で思うだけだけど、「うまそうだね」「おいしいよね?」って言い合える。その姿が伝わっているのかもしれないですね。
なるほど、バナナマンが明るく元気に見えるのは、その仲良しぶりが画面を通じて伝わるからかも。そんな2人は公開中のアニメーション映画『ペット』の日本語吹き替え版に声優として参加。これまでにもアニメの吹き替えを経験してきましたが、吹き替えで心がけていることは何かありますか?
設楽 観ている人にとって、声を吹き替えている人のことが想像できないほうがいいとは思うんです。下手だなと思われたら作品に影響しちゃうから、かなりピリピリしながら取り組んでいます。
日村 心がけているのは、演技を大きくすることですね。録った声を聞き返してみたらわかるんですけど、自分が思っているよりも大きく演技しないと、意外とちっちゃくまとまっちゃう。
設楽 そうそう。俺も思った、思った。多少オーバーにやったほうがいい。おそらくアニメって画が強いからだと思うんですけど。
日村 だから声優さんって、すごい労力ですよ。
設楽 声自体ももちろん重要だけど、テンションとか演技力もかなり大事。やってみると声優さんのすごさがわかります。
飼い主の留守中にペットたちが大冒険を繰り広げる『ペット』では、設楽さんがテリア混ざりの雑種犬マックス、日村さんが大型犬デュークの声を担当して絶妙なコンビネーションを見せています。
設楽 当て書きしたんじゃないの?っていうくらいマックスとデュークって自分たちに似てるんですよ。
日村 登場シーンのズケズケ来る感じとか、関係性とか(笑)。