SEARCH GINZA ID

人類最大のテーマ「おしゃれな女」について考える。ハマ・オカモト&オカモトレイジの〝おしゃれ〟観とは?

人類最大のテーマ「おしゃれな女」について考える。ハマ・オカモト&オカモトレイジの〝おしゃれ〟観とは?

突然ですが、「おしゃれな女」とはどんな人なのでしょうか?ええ、とても難しいお題だということはわかってます。 でも、そこに山があるなら、登らないわけにはいかないんです、男ってやつは。ハマオカモトさんとオカモトレイジさんは世田谷育ち。中・高時代は東京郊外が遊び場で、渋谷・原宿・新宿には行かなかったとか。そのあたりの距離感こそが「本物の東京っ子」ともいえる彼らの〝おしゃれ〟観とは?


 

女性は美意識が高い生き物です

レイジ やっぱりおしゃれって心の余裕だなって思います。原宿とかで、すごくおしゃれな服を着ていながらもスナップ撮られる気まんまんで、コンビニの前で目がキョロキョロ泳いでいたりするのを見ると、おしゃれってホント服じゃないなって思いますね。

ハマ 後先考えずに服を着てる人はおしゃれじゃないと思います。僕らはいま24歳で、10年後20年後に自分らのアーカイヴを振り返ったときに、写真見てキツッ!と思うかどうかって重要だと思っていて。目先のことしか考えてない人はダメだなと思ってしまいます。2_okaomtos_read_blueheartsレイジ でもホントにおしゃれな人ってどの年代もイケてるものじゃない?

ハマ それはやっぱり見てるからなんじゃないの、先のことを。

レイジ オレはあんまりそこまで考えてるようには思えないんだよね。たとえば、ザ・クロマニヨンズのヒロト&マーシー(甲本ヒロトと真島昌利)って、ザ・ブルーハーツ時代でもザ・ハイロウズ時代でもどの年代を切り取っても変わらないでしょ。それって実はスゴいことで。ただ、あの2人が後先考えて服を着てるかっていうとそうじゃない気がする。そんなことは絶対考えてないと思うんだよね。

ハマ そこはやっぱり人間としての説得力でしょう。バンドをやってる人が着るバンドTシャツって「なるべく着たくない」と僕らはよく思うけど、ヒロト&マーシーが着るバンドTシャツはカッコいい。それは、彼らがやってること、言ってることの説得力が伴ってるからなんですよ。だから、身の丈に合ったものを着るって重要なことだと思う。そもそもファッション誌って、『GINZA』もそうだけど、なんで外国人モデルばっかりなんだろう?

レイジ 非日常を出すためじゃない?

ハマ 服をよく見せたいという編集意図はわかるんですけど、だったらまったく同じ服を着た日本人と外国人を並べたら面白いのに。僕は、自分が着たときのことを考えて服を選ぶので、ずんぐりむっくりした人がモデルだと想像つきやすいんですよね。でも、多くのファッション誌がそうじゃないのは、自分が着てカッコいいかどうかではなく、その服がカッコいいから買うってことで。服がカッコよければ自分もカッコよくなれる、そう思う人が多いってことなんでしょうね。原宿のスナップ待ちや、後先考えないファッションの人が多いのはそういうことかも。でも、そういうのは男子のほうが圧倒的にヒドいよね。女性は生き物としての美意識が高いから男ほどハズさない。

2_okamotos_read_yuminレイジ 焦ってるから、男は。女にはかなわないもん。と言いつつオレ、おしゃれだと思う女性って誰だか思いつかないわ。男だから憧れる人も男だし。

ハマ このあいだ、いまの僕らと同い年くらいの頃のデビュー直後のユーミン(松任谷由実)の映像を観たんだけど、とってもシャレていて。当時はスタイリストなんかいないじゃない。それでこのおしゃれ具合はハンパないなって。しかも、当時ユーミンの周りにいたバンドマンもみんなカッコよくて。それに比べていまのバンドマンって基本的にダサいと思う。

レイジ わかる!

ハマ そういうヤツに限って家から着てきたTシャツでステージに出たり。去年自分が出たフェスのTシャツで。 2_okamotos_read_yakko

gz06_800_9091レイジ あ、おしゃれだと思う女性一人いた! スタイリストのヤッコさん(高橋靖子)。ベリーショートでカーディガンにめっちゃ安全ピンつけまくって、生き様が服に出ててカッコいいの。しかも会うと必ず〝自慢〟してくるのが可愛くて。「見て、イギーに描いてもらったの!」ってイギー・ポップのサイン入りのGジャンとかを見せてくる。そのイギーのサインもすごくカッコ良くて。70歳を超えてもキャピキャピしてるってのがすごい2_okamotos_read_ringo ハマ 生き様がカッコいいというと、僕は椎名林檎さん。中1のとき東京事変に衝撃を受けて。音楽はもちろん、林檎さんが男たちを従えてる感じや、言動にも夢中になって。当時、洋楽好きの僕が唯一陶酔した日本のミュージシャン。林檎さんが出てる音楽雑誌はいまだに全部とってある。

レイジ わかってるのは男は女に追いつけないし追い越せないってことだね。

 

ハマ・オカモト

1991年東京生まれ。OKAMOTO’Sのベーシスト。ラジオパーソナリティとしても活躍中。

オカモトレイジ

1991年東京生まれ。OKAMOTO’Sのドラマー。ハマオカモトは中・高時代の同級生。

Illustration: naohiga Text&Edit: Izumi Karashima

2015年6月号掲載

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

PICK UP

MAGAZINE

2023年4月号
2023年3月10日発売

GINZA2023年4月号

No.310 / 2023年3月10日発売 / 特別定価880円

This Issue:
流行と人気

2023年春のムードは
どんなもの?

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)