01 May 2018
今月の気になるあの人。Vol.1ジョニー楓さん

あの人ってどんな人だろう?ふと想う、気になる人に会いに行く企画「気になるあの人」がスタート!その一人目となるのは、「愛となぐさめの星占い」でおなじみの西洋占星術師・ジョニー楓さん。とてもファッショナブル、だけど謎めいていて、私生活が見えない……。編集部の相談役でもあるジョニー楓さんが語る、ファッションと占いの関係とは?ミステリアスな素顔に迫ります。
——どうして占いをするようになったんですか?
ファッションが大好きで、サングラスをかけて毎日オシャレができる仕事を探していたら、あるとき本に「フォーチュンカウンセラー」っていうのが出てきて興味を持ったんですよね。それまで占いには全然興味がなくて、自分の星座をずっと射手座だと思ってたんだけど、山羊座かよ!ってはじめて気づいたくらいで(笑)
——小さい頃から霊感が強くて、とかじゃないんですね。
思えば学生時代、授業中に「先生の家庭うまくいってんのかな」って考えちゃったり、数学で「何リットルの水の3分の1を飲むと……」みたいな問題があったら暑い夏の日の光景を思い出しちゃったり、とにかくよく妄想していました。
——人の心理を考えるとか、イメージを飛躍させて表現するということは今のお仕事につながっていますね! 占いで心がけていることは何ですか?
「世相」をみるということですね。ニュースとか見ていると、近頃似たような事件が多いなっていうことがあると思うんですけど、星の配置をみながら、そういう世の中で人々がどういう心理になるかを考えています。例えば最近、そんなこと普通に言えばいいのにっていうことが多いと思うんですよ。森友問題にしても、隠すから大ごとになる。星回り的には、繕うとかよく見せるとかしようとすると変に足止め食らっちゃうよっていう状況なんです。個人の恋愛でも、例えば、男友達とふつうにごはん食べただけなのに、「女友達と行った」って余計な嘘をついたらこじれちゃう、みたいな。
——世の中のトレンドを読む、という意味ではファッションと関係がありそうですね。
俺が一番大切にしているファッションが占いに役立っているんですよ。星がこうなっていくからみんなこういう考えになっていくんじゃないかってイメージしていると、デザイナーがいち早く服にしてきて、逆に占いの解釈ができることがある。今後の星回りでいうと、閉じて深まった世界からいきなり上がっていくみたいな方向性があるんだけど、それを服でスポーティ、カジュアルっていう形で表現していて、なるほどなって納得させられます。デザイナーもまた別のベクトルで世相を感じているんだろうね。ファッションをキャッチアップしていくことって、今を占うことに通じていると思いますよ。
——好きなブランドは?
〈ラフ・シモンズ〉かな。スタイルがしっかりありつつ、流行の生かし方がヤバイと思います。それにしても、服で人をワクワクさせるってすごいことだよね。春に夏の新作を見ると、その服を着る未来が楽しみになったりするじゃないですか。その何分の一でもいいから、俺もそんなふうに誰かをワクワクさせられたらと思ってやってます。
左: ブレスレットにもネックレスにもなる、ソロイストのシルバーチェーン。右:チャイナムードのパンツに、パープルのパイソンシューズ。足もとまでぬかりなし!
——GINZAの雑誌からウェブへ引っ越して世代別にリニューアルする「愛となぐさめの星占い」も楽しみです。
影響する惑星のエネルギーは一緒でも、生まれた時代の風潮や世相、そこからの成長過程で備わった、培った、あるいは刷り込まれたイメージや概念によって、それをどう生かし、どう未来につなげていくかは世代によって全然違うんですよね。ほんとはもっと細分化したいところなんだけど、特に明らかな境目で分けています。
1983年11月5日以前と1984年5月19日〜1984年8月27日に生まれた《進化や美をあきらめない世代》は「私は埋もれたくない」、1983年11月6日〜1984年5月18日と1984年8月28日以降に生まれた《運命に翻弄されたくない世代》は「私は左右されたくない」ってかんじかな。ベースにある考え方が違う。
いつも結果を占うだけじゃなくて、君のオリジナルはこうだから、こうすると良くなるってことを伝えて、未来をちょっと明るく捉えてくれたらと思っているんで、それがもっと伝わればうれしいですね。
いつもオシャレなジョニーさん。スカジャンのバックスタイルも素敵でした。
ジョニー楓 じょにー・かえで
デフォルトは長髪にサングラス。流行のファッションに身を包み、詩的でときに辛口な占いをする人気西洋占星術師。タロットカード、ダイスなども使って複合的に占う。ボイドタイムには服を買わない。山羊座。夕方生まれなので夜型。
JOHNNY‘S FORTUNE
Text: Sayuri Kobayashi Edit: Kaori Nakamuara