今GINZA読者に聴いて欲しい音楽 01-Klan Aileen(クラン・アイリーン)2人で鳴らす“最大の音楽”

今GINZA読者に聴いて欲しい音楽 01-Klan Aileen(クラン・アイリーン)2人で鳴らす“最大の音楽”

今回からginzamag.comで連載させていただくことになりました、〈AMP(アンプ)〉という音楽メディアの編集長を務めている照沼です。ここでは国内外を問わず、今注目しておくべきミュージシャンを紹介していこうと思います。

記念すべき第1回に登場してくれるのは、ドラム / ギター&ボーカルという最小限の2ピース編成で、生々しいバンドサウンドのエネルギー、叙情性と実験性を表現しているKlan Aileen(クラン・アイリーン)。伝説の音楽雑誌のひとつである〈スヌーザー〉の編集長だった田中宗一郎氏がフックアップし、今最も注目されているレーベル〈MAGNIPH/Hostess〉の第2弾アーティストでも彼らですが、私照沼個人としても色んな意味でご近所さんで非常に注目しているバンドです。

2016年6月にリリースした限定7inchシングル「Nightseeing/Revolver」が即完売し、その勢いのままリリースしたアルバム『Klan Aileen』が評判を呼んでいる今、中心人物のRyo Matsuyama(Vo.&G.)に音楽の原体験やファッションについて、そして“女の子と音楽”についてインタビューを行いました。


 

松山くんの音楽の原体験は?

「洋楽で言うと小学生のころに聴いたカーペンターズとオアシスですね。家にあったベストヒット的なCDで聴きました。小学生のときは日本の芸能的なものを全然知らなくて、クラスの会話についていけなかったんですよ。だからそのタイミングで天邪鬼に『俺はこっちで行こうかな』と(笑)歌詞をカタカナで書いて覚えてましたね」

えらい!歌詞の意味は調べなかった?

「意味は調べなくて、カタカナで発音だけ覚えてましたね。で、高校のときに雑誌〈スヌーザー〉を買い始めてからがっつり聴くようになりました」

楽器を始めたのはいつですか?

「それも〈スヌーザー〉を読み始めて、海外の音楽に本格的に興味を持ったタイミングですね。同時にバンドに興味を持ってギターを買いました」

曲を書き始めたのは?

「ギターを買って1年後くらい、高2のときにMTR(編注:レコーディング用の機材)を買ったんですよ。そしたらギターよりもハマって。『これで売っているものと同じパッケージされた曲を作れるんだ!』っていう興奮があったんです。その頃に曲を書き始めましたね」

音楽の他に好きだったもの、例えば映画とかそういうものはありますか?

「映画は好きな作品はあるんですけど、日常的に映画を観たりする習慣はなかったですね。ずっと音楽を聴いているっていう」

なるほど。聴く音楽はどうやって広げていきましたか?

「めちゃくちゃ好きなバンドをひとつ見つけて『この感じでもっと違うやつ』って探す感じですね。手当たり次第に聴いていてたまに当たるって感じで。高校のときはHMVとかタワレコで試聴したり、雑誌を読んだりしてましたが、今はほとんどWEBで探すことが多いですね。海外メディアのツイッターで流れてくるジャケ写やアー写で気になったものを聴いてます」

バンドを始めてから音楽の聴き方は変わりました?

「やっぱり同業者目線というか、加点法というよりは減点法で聴くようになった部分はあるかもしれないですね」

Klan Aileenは2ピースということで音数も少ないし、そういう音楽を好むのかなというイメージもあります。

「たしかに、音楽を構成する要素が少ないもののほうが好きかもしれないです。8人いてバラバラのアンサンブルで聴かせる音楽よりも、スワンズみたいに全員で同じことしているようなやつの方が良いですね。」

 

クラン・アイリーン

 

今回は『GINZA』でのインタビューですけど、ファッションはどうですか?

「ファッションは苦手ですね(笑)気を遣うようになったのは、20歳越えてアパレル系の彼女と付き合い始めてから。デートコースに服屋さんが増えたんです。彼女の服を見てから、自分の服も見るっていう流れで」

女の子のショッピングに付き合うのは好き嫌い分かれますけど、どうですか?

「僕はわりと楽しいですね。勉強になるっていうか」

勉強?

「試着して試着室から出てくるじゃないですか。何も考えずに感想を言っていいなら『エロい/エロくない』とか『かわいい/かわいくない』みたいなのしか出てこないんですけど(笑)」

(笑)

「でもそう言うわけにはいかないから、やっぱり考えるじゃないですか。考えて感想を言うっていう、それがいろいろと勉強になりますね(笑)」

なるほど(笑)自分で服を買うときのポイントは? 音楽好きならやっぱり“好きなミュージシャンが着てるあの感じ”とかいうスタイルがあるじゃないですか。

「そうですね。最初はやっぱり好きなバンドのコスプレみたいなところはありましたね」

オシャレだと思うミュージシャンは?

「オシャレだと思うのはキング・クルエルと、ディストラクション・ユニット。あとはDIIVのザックですね。音楽系の男のファッションって、ダボダボ派かスキニー派かで分かれると思うんですけど、そこで迷っていたところにザックが出てきたので『やっぱりこっちでいいや』と思いましたね」

じゃあ最後に、好きな女の子に聴いててほしい音楽はありますか?

「ビートルズっていいよねって言うようなコは良いと思いますね。女の子にそう言われる「あっ、分かるんだ」ってちょっとうれしくなりますね」

『GINZA』を読んでいる女の子におすすめするなら?

「やっぱビートルズですね」

1曲選ぶなら?

「“トゥモロー・ネバー・ノウズ“。ポイントは、ドローンっぽいところ」


 

クラン・アイリーン

Klan Aileen

2012年デビュー。デビュー時は極めて限られた本数のライヴしか行わなかったにも関わらず、それを目 / 耳にした数少ないオーディエンスの衝撃とその音源で大きな話題となる。その後メンバーの脱退などを経て、2014年末からドラム / ギターの2人編成で再始動。その後はフロア・ライヴなど、より生々しいライヴ・パフォーマンスを志向。レコーディング音源で聴かせる高い音楽的完成度に加え、新たにライヴ・パフォーマンス・アクトとしての評価をも獲得。2015年にはその先鋭的なライヴ・パフォーマンスを収録した『Dazzlingly Rooms』をカセットテープで限定リリースし完売。また2016年6月にリリースした限定7inchシングル「Nightseeing/Revolver」も即完売。同時期に渋谷Milkywayで行われた初のワンマン公演もソールドアウトと高まる評価を受け、2016年10月に新作『Klan Aileen』をMAGNIPH/Hostessからリリース。

Klan Aileen Official Site       http://klanaileenband.com

Photo(Ryo Matsuayama)/Text:照沼健太(AMP)

Photo(Band):後藤倫人

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