SEARCH GINZA ID

「アデライデ」の若きディレクター、長谷川左希子が語る“好きなことを仕事にすること”

「アデライデ」の若きディレクター、長谷川左希子が語る“好きなことを仕事にすること”

アデライデ、アディッション アデライデの若きディレクター、長谷川左希子。セレクトショップの枠にとどまらない活動で存在感を増す彼女とは一体どんな人物なのか? 自身の言葉から、その魅力を深掘りしてみる。


 

自身が語る
長谷川左希子の今後

両親がオープンさせたアデライデは来年30周年を迎える。ファッションへの愛を原動力にラグジュアリーブランドだけではなく新進デザイナーも積極的に取り上げ、顧客第一主義を貫いている名物ショップ。左希子は販売のアルバイトで接客の楽しさに目覚め、自ら両親が手がける会社へ飛び込んだ。10年近くを経てディレクターを務めるまでになったが、ずっと支えていてくれたのがショップのスタッフたちだった。

長谷川左希子 アデライデ
左から 押岡舞アデライデ サブ マネージャー、長谷川左希子、松山里沙アデライデ マネージャー、川添智史アディッション・アデライデ サブ マネージャー、沼本博史アディッション・アデライデ マネージャー。

「アディッションのサブ マネージャーの川添智史は同い年で長年の友人。元顧客でアルバイトも一緒に経験しました。私が入社しないか、とスカウトしたんです。アデライデ マネージャー松山里沙とサブ マネージャーの押岡舞は私が高校生の時にはすでにスタッフでしたし、アディッションのマネージャー、沼本博史もラフ シモンズが大好きで入社し、早8年目です。今はそれぞれの得意分野を生かしたチームプレーができている。スタッフ同士がお互いに支え合えるような環境づくりを心がけていますし、海外バイイングに交代で同行してもらっていますが、私が失敗した時は対処法を一緒に考えてたり励ましたりしてくれるんです。20代の若手も頼もしく、将来が楽しみ。そんなスタッフに囲まれていて本当に幸せです」

信頼の置けるスタッフがショップを支えてくれているから、新たにコンサルティング事業に挑戦することができるように。知り合いからも声がかかり、ブランディングやマーケティングなどを多く手がける。2020年にはフォーシーズンズホテル東京大手町スパエリア内に「THE SPA boutique by ADELAIDE」をオープンさせた。

「ずっとホテルに携わる仕事をしたいと考えていたところ、コロナ禍の中知人から話をもらいました。この機会に高い美意識を持った本物志向のお客様の心に響く“ライフスタイルコンセプトストア”を日本だけではなく世界へ向けて発信したいと思ったんです」

ロンドン留学時代に培った度胸と交渉力でヴェトモンの社長とはワッツアップで近況報告をする仲。限定Tシャツ(スライド1枚目)を制作してもらったほか、同世代で活躍する友人の女性たちにも声をかけ、ローラが監修するSTUDIO R330やチヨノが手がけるビスポークのランジェリーブランドとのコラボ(スライド2枚目)が実現した。

「私の周りには好きなことをビジネスにして頑張っている、パワフルな女性たちがたくさんいます。たとえば世界中を旅したのちにグランピング場を作ったり、編み物好きが高じて毛糸屋さんをオープンしたり。そんな彼女たちから日々刺激を受けているんです」

こうしてショップのオープン準備に奔走しながらも、左希子は与えられた仕事をこなすだけではなかった。友人とホテル全体をプロモーションするマーケティング案を総支配人に直々にプレゼン。実施にまで至ったのだ。

「フォロワーが多いというだけのインフルエンサーを起用するよくあるPRではなく、ホテルのイメージに合ったインターナショナルなアーティストがホテルにいる最高にかっこいい動画を作ることにしたんです。友人のBENIに協力してもらったほか、藤原ヒロシさんにもお声がけさせていただきました。あらゆるすてきなホテルを見てきていて、世界中に影響力を持っている彼しかいない!と思ったんです。ヒロシさんとは一度友人たちと一緒にごはんを食べただけなのですが、クリエイティブで面白いことをいつか一緒にできたらうれしいとお話ししたら興味を持ってくださって。動画制作に加えてヒロシさんが監修するフレグランスレーベル、リトゥとコラボレーションし、フォーシーズンズ東京大手町とアデライデ限定のフレグランスを作ることになりました」

長谷川左希子 アデライデ
フレグランス ¥12,000(リトゥ × アデライデ | ザ スパ ブティック バイ アデライデ Tel: 03-6810-0660)

多岐にわたる活動の根底にあるのは、「ショップのクォリティがどんどん上がって、お客様に喜んでもらいたい」という思い。両親が築き上げたショップをより良くしていくために、インターナショナルな感覚やたゆまぬ向上心、ファッションの力で人々を輝かせたいという熱い思いを総動員させて突き進む。そんなひたむきな彼女に、これからも多くの人々が惹きつけられていくのだろう。

長谷川左希子 はせがわ・さきこ

高校卒業後すぐに渡英。ロンドン芸術大学LCF 卒業後、家業であるザ・ウォールに入社し、アデライデ ショップ販売・バイヤーとして経験を積む。現在はアデライデ・アディッションの両店舗のディレクター兼ザ・ウォールのPR・コンサルタントとして幅広く手がける。Instagram: @saki_tokio

Photo: Reiko Toyama Text&Edit: Itoi Kuriyama

GINZA2021年1月号掲載

#Share it!

#Share it!

FOLLOW US

GINZA公式アカウント

PICK UP

MAGAZINE

2021年7月号
2021年6月10日発売

GINZA2021年7月号

No.289 / 2021年6月10日発売 / 予価860円(税込み)

This Issue:
クリエイターたちの住居
夏のお部屋訪問

すてきなお部屋41軒
夏の家庭訪問です!

...続きを読む

BUY NOW

今すぐネットで購入

MAGAZINE HOUSE amazon

1年間定期購読
(17% OFF)