ストリートに生きる次世代俳優。野村周平を知るための10のこと

野村周平は自由だ。カメラを前に自然体で動き、インタビューにも飾らない素直な自分をさらけ出す。instagram越しには、BMXを巧みに操り、スケートボードで華麗にトリックをきめる、プライベートの野村周平の素顔が垣間見える。そんなリアルストリートを生きる彼がこの10月スタートのオトナの土ドラで演じるのは、人間不信で潔癖症という、まるで真逆な性格の非モテ独身男。『結婚相手は抽選で』選ばれる「抽選見合い結婚法」が制定された日本、という設定のもと、結婚は本当に必要なのか？人と向き合う大切さとは？を問いかける社会派ヒューマンドラマに挑む、次世代俳優の本音を聞かせてもらった。

野村周平

ーーQ1. 「抽選お見合い」が義務づけられるという斬新な設定が物語の鍵ですが、はじめて台本を読んだときの感想は？

最初、ドラマのタイトルを聞いたときに、「抽選…なんだろう…『逃げれば恥だが役に立つ』みたいなやつかな？」と思って。でも台本を読んだら、世の中のいろいろな問題をはっきりと描いているドラマだな、と感じました。結婚相手が抽選で決まるという非現実的な設定ながら、それによって起こる問題は、今の世の中でも放っておけないことばかりなので、現実にあるということも実感して見て欲しいです。

ーーQ2. 実際、結婚願望はありますか？

結婚はまだいいですかね。なんか「浮気しないです」って紙に書かされてるみたいな気がして。子供もいないのに「結婚しよう、愛してるよ」みたいなのは、正直まだわからないですね。

野村周平

ーーQ3. 本作ではモテない独身男・宮坂龍彦（26）を演じますが、コミュニケーション上手な野村さんとは真逆なタイプに感じます。そんな中でも、ご自身との共通点、共感点は？

…ないですよね。マジで。あえて言うなら、彼はアニメオタクで、僕は車オタクっていう部分くらいかな。正直きれい好きでもないし、女の人と話せないってこともないし、ずっと家にいるのも嫌だし。真逆の人ですよね、ほんと。共通点がない分、龍彦の部屋のシーンは、自分できれいに配置をして、潔癖性っていうのを意識したり。あとはもう、自分流のオドオドさを出して演じるだけですね。

ーーQ4. 本作の撮影は、すでに終盤に差し掛かってると伺いましたが、現場でのこぼれ話などあれば教えてください。

夏真っ只中の撮影は、ロケ地のアパートがめちゃくちゃ暑かったです。あと、クランクインした日の一番最後のシーンで号泣するシーンがありましたね。あれは結構大変でした。

ーーQ5. 龍彦とは対照的に野村さんはアウトドア派で、最近は海外にもたくさん行かれていますが、一番印象に残っている都市は？

仕事でスペインに一ヶ月半くらい行っていて、アメリカよりスペインが好きかもって思いました。僕の趣味って、LAカルチャーがルーツのものが多いんですけど、LAは僕にはスローすぎて。だから、スペインのハイテンションなラテン系のノリは好きでしたね。ずっと田舎の方で撮影をしてたんですけど、休みにはマドリッドとか、バルセロナに行ったり。あとは、生ハムが美味しかった。

野村周平

ーーQ6. 最近は、真面目で実直な男性から硬派な不良、可愛い年下の男子など、様々な役にチャレンジされていますが、今後挑戦したい役柄はありますか？

モテまくる役。俺は意識してないのに、なんだかモテるな、みたいな（笑）。僕が演じる役ってハッピーエンドになることが、なかなかないんですよね。だから、作品の中で幸せになってみたい。それか、『世界の中心で、愛をさけぶ』みたいな純愛なラブストーリーもやってみたいです。

ーーQ7. 車オタクとのことですが、ドライブの定番ソングを教えてください。

大貫妙子さんの『都会』をよくかけてます。あとは、山下達郎さん、竹内まりやさんとか。この時代の音楽は、歌詞も音もよくて好きです。

ーーQ8. これから秋に向けて欲しいものや、気になるファッションは？

尊敬する先輩に、新しく出たものをすぐ着るんじゃなくて、1年後ぐらいに着なさいって言われたことがあって。だから去年買った、革ジャンとかパーカーを今年は着ようかなと。でも、基本、白Tにディッキーズですよ。夏はディッキーズを半分に切って、それにハイソックスを合わせてオールドスケーター風に。で、冬はプルオーバーと、ボトムは変わらずディッキーズが定番ですね。

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