いまやいろいろなCMにひっぱりだこの広瀬すず。すごく大人っぽく見えるかと思えば、あどけない表情をのぞかせたり、年齢不詳だなーと思っていたら、まだ16歳! そんなに若かったのですね、大変失礼しました。是枝裕和監督の最新作『海街diary』では、実年齢に近い設定で、四姉妹の四女を演じている。鎌倉の古い家に3人だけで住んでいる姉妹のもとに、ひとりだけ母親の違う、育った環境も異なる四女がやってくるという、とても難しい役どころ。先輩女優たちにまじってさぞかしプレッシャーや緊張があったのでは、と思いきや「それがまったくなくて。迷わずお芝居をできる環境を監督がつくってくれたので、不安はまったくなかったです」とのこと。
是枝監督の演出の手腕はいまさら言うまでもないが、子役にはいつも脚本を渡さず、撮影の現場でそのシーンを説明し、心情など細かく演出をつけるのだそう。
「いままでにない現場だったので、何もわからず不思議でしたが、撮影はいつも楽しみでした。出来上がった作品を見て、こんな作品だったんだ、と新鮮な気持ちで見ました。このやり方は自分に合っていると思うので、大人になっても台本をもらわずにやりたいです。是枝監督に呼んでもらえればの話ですけど(笑)」