おじさまも頑張っています!ユニコーンに聞く、年齢を重ねても愛される秘訣

おじさまも頑張っています!ユニコーンに聞く、年齢を重ねても愛される秘訣

1987年のデビューから、いまも愛され続けているロックバンド・UNICORN(ユニコーン)。メンバー全員が作詞作曲と歌唱を行う、柔軟なスタイルで活動しています。
最年長のドラマー・川西さんは今年の10月に還暦を迎え、「おじさま」としても脂が乗ってきた彼ら。年齢を重ねても愛される秘訣や、年下との付き合い方について語っていただきました。


──UNICORNもデビューから約32年。途中活動していない時期も長くありましたが、年齢を重ねたことで、若い頃と変わった部分はありますか。

川西: 稼働スケジュールは緩やかになったけど、気持ちは変わってないかな。

EBI: 気持ちは変わらないし強くなりたいけど、体力はまあ、落ちるよね(笑)。

奥田: スタッフにも「このスケジュールは無理」とか、ちゃんと言うよね。

手島: 世の中のインフラがどんどん良くなっているおかげで、なにもかもが時間短縮できたのはありがたいね。照明やPAも小型化しているし、昔よりだいぶ楽になった。

ABEDON: (GINZA本誌をパラパラめくりながら、占いページに夢中)

 

──再始動してから10周年。この間、いろんなネットサービスもでてきましたが、新しいツールを試すこともありますか?

川西: 全然新しくないけど、去年「そういえばファンクラブがないよね!」ってやっと気がついてさ(笑)。一生懸命試しているところだよ。ネットで動画公開してね。

手島: もともと、後から追加していくことが多いバンドだからね(笑)。デビューしてからも、シングルしばらくリリースしていなかったし。シングルは「大迷惑」が最初だった。デビューして2作、アルバムしか出してなかったから。

 

──最初から世の中の「お約束」に捉われることがなかったからこそ、いまも柔軟でいられるのでしょうか。UNICORNは楽器パートも固定じゃないですし、ヴォーカルも曲によって変わりますものね。

奥田: あれはさ、「みんながいろいろやったほうが面白いから、やろうか」って言ってはじめたんだよね。

手島: 自分を変えたくないこともあるし、たまにNOを言うこともあるけどね。でも喧嘩したり、スタッフと揉めたりすることもないね。

川西: 基本的には素直に取り入れるよね。

奥田: 周囲に有無を言わさぬアイデアが昔はあったし、引っ張っていくだけの発言力があったけどね。いまはもう、ない(笑)。

ユニコーン インタビュー

川西幸一/EBI

──年下の方と接することが多いと思いますが、みなさんどうしていますか?会社員のお悩みで、「年下が話しかけてくれない」っていうのが多いんですよ。

川西: そんなこと、考えたことなかった!確かにフェスに出ると、共演者はみんな年下だね。でもね、僕たちも話しかけられないですよ(笑)。

手島: 僕は、自分から若い子に話しかけるよ。年下から、いじられるようなポジションにはいたいよね。仕事でも、なんでも言えるような人じゃないと、情報も入ってこなくなっちゃう。自分を省みることもなくなっちゃうし。次にいくためには人の話を聞かなきゃね。

 

──大きな企業だと、ちょうどユニコーン世代が管理職です。みなさん、年下についてはどう思いますか?

奥田: 育ってきた環境も時代も違うからね。まったく別の生き物ですよ。違ってあたりまえだから、僕らもよくわからないよ。後輩から相談されても、こちらが年取ってるだけの話だからねえ。会社みたいに部下だったら違うかもしれないけど、普通だねえ。しいていうなら、テッシーが俺の部下かな(笑)。

手島: ははは!年取ると、怒られることがなくなるんだよね。怒られる必要もまあないんだけど。

川西: 自分のやり方を押し付けるのはだめだよね。でも、楽にやるやり方は教えてあげたい。それぞれに合ったやり方はあるけど「俺はこうしてる」しか言えない。アドバイスにならないよね(笑)。

EBI: その人にしかできないことがあるからね。

川西: もう、聞いてくるなや(笑)!ってね。

ABEDON: 質問するな、背中を見て育て(笑)!ってね。

 

──ちなみに、みなさんが見てきたなかで印象的だった先輩の背中は?

ABEDON: いい背中は、そんなにないかもね(笑)。

EBI: だいたい、ああはなりたくない!って思うわけよ(笑)。でもそれ、ものすごくいい見本なの。後輩に対する接し方とかで、「あれはだめだな」って。

川西: つまらない年上に出会うのも、それはそれでラッキーだよ。

ABEDON: 反面教師は大事だよね。

奥田: 見てみないと、なにがダメかわからないからね。

EBI: でもさ、会社だと上司を選べないから大変だなって思うよ。転職も、結構な勇気がいるじゃん。

奥田: それもさ、いまは上司が絶対だっていう時代でもないからね。転職も、パッパと次にいっていいと思うよ。

手島: 「会社にいたらお金がもらえる」って考えるタイプの人と「自分で切り開くぞ!」ってタイプの人がいる。どっちが悪いとかじゃないよね。全員が自由に動いちゃうと、それはそれで困るしね。どっちもいいよね。

ユニコーン インタビュー

奥田民生

──みなさんからみたGINZAガールのイメージは?

手島: GINZAガール、いいじゃん!ちゃんと仕事も頑張って、おしゃれも楽しんでて。そういう女性、もっと増えるといいよね。

 

──おじさまたちとの付き合い方に悩むことも多いんです。

ABEDON: 基本的に年をかさねると頑固になるよね。自分の経験でいい悪いがわかるようになって、そこがプライドになっちゃう。時代も生まれも育ちも年齢も全部ちがう人と、合うはずがないんですよ。おっちゃん側がさ、自分がちゃんと目線を合わせなきゃいけないよね。年齢まで降りていかないと。

奥田: むしろ、おっちゃんは背伸びしなきゃいけないんじゃないかな。若い子のほうがすごいよ。

EBI: 俺はGINZAガールにいろいろと指南してほしいくらいだよ(笑)。

ABEDON: アンテナはどんどん古くなっちゃうから、情報もアップデートしていかないとね。若い時に着れるブランドと着れないブランドってあると思うんですよ。昔ダサいなと思ったブランドが、おっちゃんになってからしっくりきたり。かっこよくいる努力はしないといけないよね。

ユニコーン インタビュー

ABDON/手島いさむ

ABEDON: 車でもさ、もみじマークも貼らない人もいるじゃん。自分の年齢を認めず、若いと思っている人。でもね、俺は年取る良さもあると思うんだよ。いい枯葉になればいいと思ってる。脱おっさんじゃなくてね、いいおっさんでいたい。

EBI: おっさん上等!

 

──アンチエイジングじゃなくて、年齢を重ねることにポジティブになろう!ということですね。素敵です。

ABEDON: ファッションも楽しめるようになったよ。俺、ずっと高級ブランドとか似合わないと思ったの。でも50過ぎたら、しっくりくるようになった。「俺も着られる年齢になったのか」って、嬉しいよね。

川西: 若い子がハイブランドを着ていると、少し背伸びしているように見えるからね。

 

──音楽についても、年齢を重ねて趣向が変わったことはありますか?

ABEDON: ありますあります。55歳になったら、ピアノ弾きたいと思ってるの。

奥田: お前、いままで弾いてなかったのかよ(笑)!

手島: いま弾けよ(笑)!

ABEDON: (笑)。なんかさ、ピアノって、裸にされる気がするんだよね。子どもとおじいちゃんがピアノ似合うなってずっと思ってて。最近はバッハとか研究したりしてるよ。ピアノが上手な、的なおじいちゃんになりたいから。今からやっとかないと間に合わないと思って。

 

──いやいや(笑)。最年長の川西さんはどうですか?

川西: 音楽に関してはあんまり変化はないかなあ。若いころから「こういうのはロックじゃない」とか、思ったことなかったからさ。

ABEDON: そうなの?あと、最近驚いたんだけどさ。いまの若い子って、ギター好きじゃないみたいだよ。どうよテッシー?ギタリストとして。

手島: 一生懸命に弾くと、暑苦しいのかな?

 

──手島さんは、若いころとプレイスタイルが変わった部分はありますか?

手島: 昔自分ができていると思ったこと、振り返ってみると全然できてないなってわかっちゃうときがあるな。いま、20代のころの曲を弾き直して、練習してる。奥田さんくらいですよ。なにもしてないのは(笑)。

奥田: たしかに、俺なんもしてない。ギターの練習もしないね。

手島: たまにギターを弾くと「手が痛い」「指がやわくなってるんじゃ」とか言う(笑)。

奥田: 表現力でカバーよ(笑)。

ユニコーン インタビュー

──(笑)。ニューアルバム『UC100V』が発売となりますが、仕事や恋愛に悩みながらも頑張るGINZAガールにイチオシしたい楽曲は?

手島: 恋愛から目をそらす曲ばっかなんだけどね(笑)。

川西: 「大航海2020」かねえ。

手島: そうだね。CD買う人も少数派になってきたからさ。買ってくれた人が楽しめるように、今回のアルバムは特殊パッケージ。暗闇でジャケットが光るの。あとさ、今日はいろいろ話しちゃったけどさ、人から言われたことで変わらなくてもいいと思うんだよ(笑)。みなさん、自由にやってください。

 

【NEW ALBUM】
『UC100V』
2019年3月27日 リリース

ユニコーン 『UC100V』ジャケ写_初回盤
初回生産限定盤(CD+DVD)
品番:KSCL 3137-3138
価格:¥4,800+税
仕様:暗闇でヒカール!蓄光ボックス仕様

DISC1(CD)
01. 10Nuts
02. ZERO
03. 大航海2020
04. 1172
05. 365歩のマッチョ
06. 青十紅
07. 気まぐれトラスティーNo.1
08. 55
09. GET WIND 360°
10. うなぎ4のやきとり1
11. OH! MY RAD10

 

DISC 2(DVD)
再始動後の勤労から10年間の働き方を追体験するスペシャル映像作品「働き方改楽 なぜ俺たちは楽しいんだろう」

ユニコーン 通常盤

通常盤(CD)
品番:KSCL 3139
価格:¥3,000+税

完全生産限定盤(アナログ盤)
品番:KSJL 6205
価格:¥3,500+税

ユニコーン

1986年に広島で結成。翌1987年にメジャーデビュー。「大迷惑」「働く男」「雪が降る町」「すばらしい日々」などの楽曲で人気を呼ぶも、93年9月に解散を発表。解散後は、バンドやソロでそれぞれが活動していたが、2009年に再始動を発表。2019年は、再始動10周年。そして、ABEDONが加入し現メンバーとなったアルバム『服部』から30周年。そしてそして、ドラムの川西幸一がめでたく還暦を迎える60周年という周年が重なる貴重な年として、「ユニコーン100周年」を謳いアルバム『UC100V』のリリースと、全国50公演ツアー“百が如く”の開催を予定。

unicorn.jp

Photo: Kaori Akita Text&Edit: Aya Ozawa   Edit: Karin Ohira

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