“若くても老けている”が蔓延中!データを元に今と昔を比べたら今どき女子は老化の危機に晒されているという事実が。ナニが問題?どう解決すべき?“老け”が進む前にスタディ。
今どき女子に忍び寄る“若くても老けている”問題を正しい対応で防ぐには?
重度近視の世界人口は12億人増し。目元のシワも増える!?
世界の重度近視人口の推移(推定)
参考: 「American Academy of Ophthalmology 123 May 2016 Global Prevalence of Myopia and High Myopia and Temporal Trends from 2000 through 2050」
気がつけば裸眼の人は珍しいくらいみんな近視の世の中に。「仕事でPCを使い、プライベートでスマホを凝視……目を酷使するライフスタイルが近視人口増加の原因。近視になると目を細めるクセがつき、目尻に小ジワができやすくなる心配も。さらにコンタクトレンズの規定時間以上の使用によって白目の血管が増加し黒目が小さくなるなど副次的なトラブルに遭っている人も見受けられます」(平松さん)。近視が目元老化につながるなんて恐ろしや。
solution!
☑スマホを見る際、30cmは離すようにする。ナイトシフトなどブルーライトを軽減する設定にするのも有効。
☑デスクワーク中は、1時間に1回くらいの頻度で遠く(2mくらい先)を見る。数分間、目をつぶってみるのも◎
☑ガボールパッチを見て目を鍛える(書籍『1日3分見るだけでぐんぐん目がよくなる! ガボール・アイ』を参照)。
若々しい目元の維持にはこれ。
目元の皮膚を支える眼輪筋に喝。メディリフト アイ ¥28,000(ヤーマン)
ジェニフィック アドバンスト アイセラム ライトパール アイ アンド ラッシュ 20ml ¥9,000(ランコム)
人を老けさせる“危険レベル”の紫外線量は1990年の約2倍!
危険レベルの紫外線指数の日数比較
参考: 気象庁「紫外線の経年変化」*数値はグラフから読み取った茨城県つくば市のおおよその値
イラストは気象庁が「日中の外出を控えるなどの配慮が必要」としているレベルの紫外線量(UVインデックス8以上)の年間日数を表したもの。1990年が25日なのに対し2015年は50日に。「紫外線を浴びると日焼けしてシミになるだけでなく活性酸素が発生し、シワ・乾燥・くすみを進行させます。肌老化の原因の8割は紫外線の影響と言われているほど!また水晶体や角膜に影響して目の老化を進行させる要因にも」(田路さん)。現代人は老けやすい宿命に!?
solution!
☑抗酸化作用のある食べ物(緑黄色野菜やアーモンド、ブルーベリーなど)を積極的に食べて防御力を高めておく。
☑家の中にいるときや曇りの日、秋冬シーズンでも、油断せずに日焼け止めを塗って肌をガードする。
☑晴れた日はサングラスを。目から吸収する紫外線は脳へのシグナルとなり、肌が過剰にメラニンを生成する原因に。
悩みやストレスがある女子の率21年で9%アップ。鬱にもご用心
12歳以上の女性の悩み・ストレスの有無の推移
参考: 厚生労働省「平成7年・28年 国民生活基礎調査の概況」
平成前期はストレスを抱える女性の割合は40%台前半だったのに平成28年には5割超え。しかも20代女子に限定すると53.1%というデータも。「SNS社会の中で昔なら知らなくて済んだことまで知ってしまい、他人への妬みや焦燥感からストレスを感じる人が多い。インスタ上のマウンティング合戦に感情を揺さぶられてしまうのはその最たる例。今は情報過多によって誰でも鬱状態に陥る可能性が」(白濱さん)。鬱々としてたら心だって老いるというもの。
solution!
☑SNSとの付き合い方を見直す。毎日、入手している情報は本当に必要か考え、情報源の断捨離を。
☑何をしたいのか短期・中期・長期の三視点で考える。目的が明確になるとSNSなどにも惑わされにくくなる。
☑深呼吸や入浴、軽い運動で副交感神経を優位に働かせ、昂ぶり続けている神経を落ち着かせてみる。
子宮頸がんの20代後半女子
25年でダブルに!
子宮頸がん罹患率の変化
参考: 国立がん研究センターがん対策情報センター 「がん統計」
子宮頸がんに罹患する25歳から29歳の女子の率は1989年が10万人に5人以下だったのに対し2014年は10人近くに。「子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)によるもの。セックスで感染するので、性交年齢が下がり関係を持つ人数が増えるとリスクが上昇します。現在は20代なら4〜5割が感染していると推定されるほど蔓延。HPVのすべてががんを引き起こすわけではありませんが、性交経験がある人は頸がんのリスクがあると心得て」(対馬さん)
solution!
☑子宮頸がんに関与するヒトパピローマウイルスのハイリスク型に感染していないか、3年に1度は検査を受ける。
☑予防ワクチンを接種(厚生労働省は現在「ワクチンの積極的推奨を一時的に見合わせる」としているがWHOは有効性・安全性ともに高いと位置づけている。副作用とされる症状とワクチンの関係は医学的には特にない)。
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対馬ルリ子 女性ライフクリニック 銀座
ウイルスチェックと細胞診検査を併せた詳細な検査が受けられる。>> 東京都中央区銀座2-6-5 銀座トレシャス7F 03-3538-0270 10:00〜18:00(月18:30) 日祝/子宮頸がん検診+HPV検査 ¥9,000*結果郵送料は別/http://w-wellness.com/ginza/
話を訊いた方々
平松 類さん
眼科医・医学博士。ガボールパッチを用いた視力回復メソッドを世間に広めた立役者。
田路めぐみさん
松倉クリニック医師。7月に『東大医師が教える最強の育毛革命』(集英社)を上梓した。
白濱龍太郎さん
日本睡眠学会認定医。RESM新横浜院長。『良質な睡眠』(内外出版)など、著書も多数。
対馬ルリ子さん
医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス理事長、女性ライフクリニック 銀座・新宿 理事長。
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Photo: Yoshio Kato Collage: Ayame Ono Text: Chihiro Horie