めくるめくポスターで、あの映画の世界へ旅立とう!京橋で「ポスターでみる映画史Part 3 SF・怪獣映画の世界」が開催中

『スター・ウォーズ』、『2001年宇宙の旅』、『エイリアン』、『ロボコップ』、『ゴジラ』、『キングコング』……。これら大ヒット作や名作の貴重なポスターを集めた展示が、京橋にある東京国立近代美術館フィルムセンターで開催中だ。

フィルムセンターで定期的に行っている映画ポスター展。今回のテーマは「SF・怪獣映画」。SF映画ってこんなにヒット作が多いのか!と驚くほど、見知った映画のポスターがずらり。パンフレットに「尽きることのない人間の想像力が、映画においてもっとも自在に発揮されてきたのがサイエンス・フィクション(SF)という分野」とあるとおり、大きなスクリーンで想像を絶する場面を観たい!という素直な欲求を満たしてくれるのにぴったりなのだろう。

『海底二万哩』
展示は、オリジナルの『キングコング』や『フランケンシュタイン』といった古典映画の映画ポスターから始まる。『海底万哩』の映画ポスターも。写真ではなくイラストで表現されたポスターは、とってもおしゃれ。

『2001年宇宙の旅』
続くコーナーには、SF映画の元祖ともいえる映画のポスターが。まずは、巨匠スタンリー・キューブリック監督の映画。『博士の異常な愛情』『2001年宇宙の旅』や『時計じかけのオレンジ』などは、やっぱり今見てもクール。隣には、アンドレイ・タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』など、ヨーロッパのSF映画のポスターも洗練されている。初期のSF映画は、明るい未来を描いたものよりディストピアが多いのも意外な発見。

『スター・ウォーズ(スター・ウォーズ-エピソード4-新たなる希望)』
そして、70年代に入ると、ジョージ・ルーカスとスティーヴン・スピルバーグの描く、明るく冒険活劇的なSFが一世を風靡する。『スター・ウォーズ』はポスターのみならず、さまざまな関連書籍も展示。登場人物の顔が連なるようなポスターデザインは、今も多くの映画が踏襲しているスタイル。

『エイリアン』
80年代~90年代はSF映画が一大ジャンルを築いた時代。『スーパーマン』『エイリアン』『スタートレック』『ブレードランナー』『トロン』『ターミネーター』などなど、挙げたらきりがないほど。これらの多くがその後リバイバルで作られ続けているのだから、まさに黄金期だったのだろう。個人的には、デボラ・ハリーが出演しているカルト映画『ヴィデオドローム』のポスターがおすすめ。すごくスタイリッシュでかっこいい。映画の内容は相当グロいので観る人を選ぶけれど、ポスターは誰でも楽しめます。

後半は日本映画のポスター。怪獣と言えばもちろんゴジラシリーズ。1954年の第1作のポスターが見られるのも貴重だし、その後のめくるめくゴジラVS●●のポスターは、造形だけでなく、当初は人間の脅威だったゴジラが、だんだん人間の味方になっていくのがわかって楽しい。ついにはメカゴジラなども出てきて、方向性がつかみきれない飽和状態になっていくのもまた一興。

最後は日本のSF映画のポスターコーナー。子どもの頃に見かけて悪夢となった『帝都物語』のポスターと対面。やはり今見ても怖い。幼少期の恐怖を再確認したところで展示を終えることに……

最後にひとつポイントを。この展示、一人でもじゅうぶん楽しめるけど、ぜひ誰かと一緒に見てほしい。映画鑑賞後さながら、これ観た/観てないに始まり、あの映画のあのシーンが……などなど、盛り上がること間違いなし。展示を観た後のお茶タイムまで、きちんと予定して出かけてみてください。

ポスターでみる映画史Part 3 SF・怪獣映画の世界
会場: 東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(7階)
会期: 201814日(木)-325日(日)
開室時間: 11:00-18:30(入室は18:00まで)
休室日: 月曜日

観覧料: 一般250円/大学生130円/シニア・高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)

*MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「日本映画の歴史」の入場料を含みます。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。

Ginza_WEB_アート_柴原さん
柴原聡子

建築設計事務所や美術館勤務を経て、フリーランスの編集・企画・執筆・広報として活動。建築やアートにかかわる記事の執筆、印刷物やウェブサイトを制作するほか、展覧会やイベントの企画・広報も行う。企画した展覧会に「ファンタスマ――ケイト・ロードの標本室」、「スタジオ・ムンバイ 夏の家」など