レアンドロ・エルリッヒ展: 見ることのリアル
11月18日〜2018年4月1日/森美術館
レアンドロ・エルリッヒ[建物] 2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800×600×1200cm 展示風景: 104-パリ、2011年*参考図版
何かがおかしいのだけど、どこがおかしいのかわからない。そんな違和感を巧みに操り、観る人を自身の世界に取り込むアーティスト、レアンドロ・エルリッヒ。金沢21世紀美術館に恒久設置されている[スイミング・プール]の作家としてもよく知られ、作品を通し「見ること」の危うさを提示する。壁に張り付く人々、水に浮かないボートなど、リアルの境界線を体験できる展示になっている。
ソピアップ・ピッチ展 『desire line』
開催中〜11月25日/小山登美夫ギャラリー、8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery
left: [Miroiise]2017 / wood, marble, rattan, bamboo, metal wire / H260.0×W36.0×D6.5cm right: [Moonstone]2017 / wood, bamboo, steel wire / H155.0×W38.0×D16.0cm ©Sopheap Pich Studio, Courtesy of Tomio Koyama Gallery
“私にとって、アートとは遊びであり、物事を試して見ること”と語るソピアップ・ピッチ。アメリカの美術大学でペインティングを専攻し、母国であるカンボジアに帰国後、平面作品の表現への限界を感じ立体作品へと移行。そんな彼が農村地帯ならではの素材を使い、作り出す作品は、工芸と素材の関係性を哲学的に洗練させている。日本では初の個展となる今回、約12点の新作を発表する。
マシュー・バイダ展 『Mace Of Disruption: A Perspective On American Safety』
開催中〜11月25日/W+K+
サンフランシスコから面白いアーティストがやって来た。なにやら、チェーンでつながれた44本のスパイクバットをサンクスギビングの朝に街中の、至るところに括りつけ一躍話題になったそう。戯画的な凶器を街にゲリラ的に登場させることで、犯罪とアートの境界線を示しているのだ。ドキュメント写真と実際に使用したバットの他にも特別仕様のゴールドバットを展示。ZINEやTシャツの販売もしている。