こんにちは!編集・ライターの西村です。
発売中の日本のキャバレーとダンスホールをテーマにした写真集を作ったのでご紹介させてください。
いわゆる“昭和の大人の社交場”であるキャバレーやダンスホールは、GINZA読者とは無縁そうですが、今年1月に閉店した銀座の老舗キャバレー『白いばら』はかなり話題となったので、ご存知の方は多いのではないでしょうか。(青い壁とホステスの出身地を示す日本地図が有名でした)
残念ながら『白いばら』については老朽化が理由だったため、取材は叶いませんでしたが、全国のキャバレーとダンスホールの美しい姿を、フォトグラファーの奥川純一さんに撮り納めてもらいました。
2017年に閉店した蒲田にあった『レディタウン』の閉店直前の姿も余すことなく掲載しています。
東京都内では最後のキャバレー『ハリウッド』は赤羽店と北千住店、それから過去の広告資料も。
大阪はまだまだキャバレーが頑張っていて、千日前エリアにあるキャバレーが2件と元キャバレーのイベント会場、それから京橋のキャバレーを取材しました。
一口にキャバレーといっても、お店ごとにまったく異なる世界観が作り込まれていて、それぞれが違う夢を見せてくれます。
ちなみにこちらは日本の現役営業するお店としては一番歴史の長い『ミス大阪』。
コテコテのギラギラ、由緒正しき難波のキャバレー。
キャバレーやダンスホールのその後を追ってイベント会場も取材しています。
こちらは昨年末にイベント会場として再スタートした山形県酒田市の『白ばら』。北国の楽園の全貌と再生の物語は、ぜひ本書で。
大人の社交場というと、若い女性には敷居が高いと思いますが、この本で少しでも文化としての面白さや、内装の素晴らしさに触れてもらえると嬉しいです。
『キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜』
グラフィック社 ¥1,800