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ホームクリーニング術をプロたちが指南|豆知識編

ホームクリーニング術をプロたちが指南|豆知識編

愛すべき服を「いつもキレイに美しく!」。今の時代だからこそ実践したいホームクリーニング術をプロフェッショナルに教えてもらいました。#大切なものほど自分でケア。お手入れとお洗濯


 

プリーツは買う前に素材をチェック

プリーツのある服

7年もののワンピがこの表情

プリーツアイテムは、洗ってラインがなくなってしまったという失敗談も頻出。「ウールやコットン、シルクのプリーツは水洗いでプリーツがとれるのでドライクリーニングに。ものによっては技術を要するので一般のお店では難しいかもしれません。ポリエステル製は自分で洗濯してもプリーツが残るので大丈夫」(古田)。谷崎さんの〈ルッツ・ヒュエル〉のワンピースは「たたんで洗濯ネットに入れて、柔軟剤を入れた洗濯機のドライモードで洗っています。仕上げに軽くスチームでOK」

 

クリーニング店との上手な付き合い方

ドライクリーニングの最大の特徴は服にほとんどダメージを与えることなく油汚れをキレイにできること。逆に汚れの多くは水で洗うことが適しているものの、風合いに影響を与え色落ちするケースも。「まずはそれを念頭に、ドライでは落ちない汗処理やシミ抜きは出す際に別途リクエストを。対応できるかどうか、お店によって得意とする技術はまったく違うので見極めて選ぶことが重要。受け付けで適切な相談ができるか、戻ってきたものの状態はどうか、くすみはないかなどをチェックして、安心できるクリーニング店を見つけてください」(古田)

 

シミがついたら? 応急処置編

シミ 落とす水溶性の部分汚れならアルカリ性の固形石けんでつまみ洗い、油性の場合は食器洗いの洗剤と石けんのダブル洗いで。「濡れたタオルでたたくと素材によっては輪ジミになりやすく、オシボリは塩素漂白されているので拭くと色が抜けることもあります。難しいものはプロに相談、簡単に落とせるケースが多いです」(古田)。「なるべく早く処理すること。シャープの〈超音波ウォッシャー〉はいろんなシミをスポットで落とせるので活躍します」(谷崎)

 

シャツの黄ばみは白くできる!

シャツの黄ばみ 落とす「黄変の原因は汗の化学反応」、食生活の影響で昔よりひどくなっていると中田さん。「予洗いが必須。襟や袖はスティック状の〈アタック プロEX石けん〉で掻き出します」(谷崎)。「家庭では40度くらいの温度で30分ほど漂白剤につけて洗います。あとすすぎをしっかりしないと残っていた石けんカスが酸化して黄ばみに。アルカリ性の洗剤を入れて火にかけ、熱いお湯で煮込むと白さが戻ります」(古田)

 

美服をキープできるプロの収納ルール

ハンガー

モノに合ったハンガーが鉄則

クローゼットの密度が高いとカビや虫食いに。「湿気の多いところには保管せず、除湿剤を入れて、不織布でカバーすることで紫外線焼けなども防げます」(古田)。型崩れをしないように「服に合ったハンガーを使うことはとても重要です。ジャケットやコートは必ず肩に幅があるものを。〈ナカタハンガー〉の木製ハンガー (写真)はサイズもいろいろと選べます。洗濯の際も、プラスチック製の幅のあるハンガーを使えばTシャツなどの襟元がダレることなく、シワを伸ばしやすいと思います」(髙田)

 

コーデュロイはエチケットブラシで

エチケットブラシ

エチケットブラシ 回転式 ¥850*編集部調べ(日本シール)

ベルベットやベロアは比較的デリケートなため洗濯ケアラベルをチェックしたいけれど、カジュアルに使われることが多いコーデュロイや別珍は自宅で洗ってもOK。「水洗いで毛足が乱れるので乾かす時にブラッシングをすると整います。特にコーデュロイは、普段から着用後にエチケットブラシを使ってキレイにしてあげると畝が均等になり、ホコリもとれてコンディションを保持できます」(古田)

 

黒ずみが気になる
ニットソックス&タイツ

ニット ソックス 洗濯

毛玉になりやすいニット製のソックスやタイツはネットに入れて洗濯したいけれど、頑固な汚れには前処理のひと手間を。「アルカリ性の石けんを部分的にこすりつけて、両手を使ってもみ洗いを。よくもむことで汚れが離れていきます。変色する可能性があるのですすぎはしっかり。あとは洗濯機で洗ってください。脱水は軽く1〜2分で」(古田)

 

防カビ・防虫・臭い対策は抜かりなく

消臭剤

谷崎さんのお店でも取り扱う月桃シリーズ。上から 小袋タイプの防虫剤〈アルピニアペレット〉 ¥1,800、バイオ消臭剤〈アルピニアカット〉 ¥1,800(共に日本月桃)

「空調、加湿の影響により、冬場でも湿気のある状態が保たれるため、1年を通してカビの相談が増えてます」(中田)。汗をかいたままの衣類は変色やカビの原因にも。「人間の体温からも湿気を吸う」(髙田)ので、着用直後の服は風通しの良いところにしばらく置くなどして、洗えるものは水洗いで除菌したい。「防虫、消臭、抗菌、カビ予防に高い効果がある沖縄の月桃を使ったシリーズを使ってます。天然成分なのでとても安心。クローゼットは定期的に除湿機をかけるようにも」(谷崎)

 

教えてくれた方たち

ナチュラルクリーン 代表代行
中田輝道
伊勢丹新宿店などにショップを構える千葉のウォータークリーニング&修復・復元専門店。ブログも必見。watercleaning-kimitsu.net

レジュイール 社長
古田陽祐
独自のノウハウでファッション関係者から絶大な支持を集める高級クリーニング店「レジュイール」を率いる。www.rejouir.co.jp

スタイリスト
谷崎 彩
1998年から代官山で輸入洋品店を。服への情熱を綴った本誌ウェブ連載でのクリーニング術も話題。「結果がすぐに出るから洗濯って楽しいです」

スタイリスト
髙田勇人
祐真朋樹氏に師事し2016年に独立。洗濯歴は長く、高校時代から大切な服は自分で洗っていた。「良いものを長く着ることはサステイナブルにも」

Photo: Naoki Seo, Natsumi Kakuto, Hiromi Kurokawa Illustration: STOMACHACHE. Text&Edit: Aiko Ishii

GINZA2021年2月号掲載

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