19 Jun 2022
ポップなシェルフに“好き”を並べて堪能|クリエイターたちの快適空間に潜入 vol.7 人形作家・勝又麻樹子さん

独創的な活動を展開している人たちは自宅もオリジナルな魅力たっぷり。個々の感性が作る心地よいインテリアが素敵な暮らしを覗いてみました。
ポップなシェルフに“好き”を並べて堪能
勝又麻樹子
人形作家
うねうねとカーブを描いたピンクの棚が目を引く、勝又麻樹子さんのリビング。
「数年前のミラノサローネで、〈カルテル〉のブックワームの蛍光カラーが発表されて一目惚れ。どうしても欲しくて個人輸入しました。取りつけるのが難しくとても苦労しましたが(笑)、こういう派手な色の家具って日本にはあまりないですよね。購入して正解でした」
そこには、昔懐かしいアイドルのVHSや特撮映画のDVD、お気に入りのぬいぐるみなどがぎゅぎゅっと収められていて、パッと見ただけでも夫妻の好みがよくわかる。コレクションは隠さずに、飾って眺めていたい派。仕事部屋にもオーダーしたシェルフがある。
「中央はガラス張りのディスプレイコーナーに。真っ白だと味気ないから、板の色を1枚ずつ変えたのもポイントです」
さらに、キム・ソンへのデコレーションシャンデリアやル・コルビュジエのポニースキンの寝椅子、ヴィンテージのパッチワークブランケットなど個性的なアイテムをざっくばらんに置いているのも印象的。柄も色も重ねて、オリジナリティにあふれている。
「他の人が躊躇しそうな主張の強いデザイナーズアイテムをセールで買ったり、蚤の市で掘り出し物を探すことが多い。“無難”じゃないものの方がいいですね」
勝又麻樹子 かつまた・まきこ
会社員として勤める傍ら、「miaow」名義で人形作家としても活動する。
Photo: Yuka Uesawa Text: Mariko Uramoto
GINZA2022年3月号掲載