生活の中に溶け込むように存在している、極プライベートなアイテム、 声高に主張しないけれど、そっと暮らしを支えてくれている日用品。 センスのいい人たちはいったいどこの何を使っているの? 機能、デザイン、色、手触りなど愛着やこだわりコメントつきでお気に入りラインナップをお楽しみください!
STUDIO.ZOKの鉢〈推薦者: 鈴木純子/アタッシェ・ドゥ・プレス〉
グラフィック出身の滝上玄野によるスタジオゾックでは、“土の素材でつくる”インテリア雑貨を制作。「滝上さんが生み出す陶器の鉢は、風化したような佇まいが魅力です。植物のある光景にしっくりなじみます」。オリジナルポット*ハンドメイドのため形状は1点ずつ異なる 左 φ12×H7cm ¥4,000、右 φ13×H 10cm ¥6,000(共にスタジオゾック )
Briersのグローブ〈推薦者: 黒田益朗/グラフィックデザイナー〉
やわらかい牛革の、やや小さめでフィット感のあるグローブ。内側のライナーはコットン素材。ガーデニングの本場イギリスのブランドによるもので、デザイン、機能ともにぬかりない。「色と質感がいいグローブは、地味ながら良品です。暖かいので庭用だけでなく、アウトドアのシーンでも使えます」。ラインドハイド 内布付き サイズS/M/L ¥3,800(ブリアーズ | ライフタイム)
REDECKERのわらほうき〈推薦者: 黒田トモコ/alice daisy rose主宰〉
ドイツの生活用品メーカーの老舗、レデッカー。とくにブラシ類は種類も多くルックスのよさでも定評が。ブナの木で作られた赤い柄が印象的なほうきは、かがまないでも扱える長さがポイント。革紐つきで、見える場所に掛けておいてもインテリアを邪魔しない。「わが家では、ベランダの掃除に活躍させています」。わらほうき 110cm ¥1,700(レデッカー | ソルーノ )
Swimsuit Departmentの9Lジョウロ〈推薦者: 三部正博/フォトグラファー〉
ベランダなどにたくさんの鉢植えを育てている場合、一般的なサイズのジョウロでは、すべての水やりを終えるまで何度も部屋を往復すること。「このジョウロは9リットルという大容量がポイント。プラスチック製で軽くて丈夫だし、水汲みが1回ですむので、とてもラクになりました」。Watering Can 9L H36.5×W58.5×D15.5cm ¥3,400(スイムスーツ・デパートメント )
JONATHAN ADLERのマグカップ〈推薦者: 飯田珠緒/スタイリスト〉
陶芸家であり、インテリアデザイナーと作家の顔も持つジョナサン・アドラー。手がけるアイテムは多岐にわたり、遊び心をきかせた独特な世界観と色彩感覚が人気。「とにかく猫が好きで、猫好き仲間がプレゼントしてくれました。パンジーなどの小さな花飾りに」。UTOPIAマグカップ ネコ φ9×11cm ¥5,000(ジョナサン アドラー | バーニーズ ニューヨーク カスタマーセンター )
BLUNDSTONEのサイドゴアブーツ〈推薦者: 岡尾美代子/スタイリスト〉
雨天にも対応するレザーを採用し、アウトドアにもタウンユースにも活躍するタフなブーツ。「横幅が広くてはくのがラクだし、軽くて歩きやすい。ふだんからはいていて、古くなったものをガーデニング用に。長靴みたいに大げさではないけれど、耐水性があるから泥んこになっても大丈夫」。サイドゴアブーツ オリジナル 510 BS510089 ¥23,000(ブランドストーン | イケダヤ靴店)
eatripのエプロン〈推薦者: 壱岐ゆかり/The Little Shop of Flowers 代表〉
「草木染めって渋めの印象があるけれど、植物や果物の搾りかすで染めたものが、こんなにきれいな色に」。コールドプレスジュースを作るとき、大量に残る搾りかすを活用。ビーツは写真の鮮やかなピンクに、ケールのグリーン、ジンジャーのオレンジなど全5色。「薄手ですが丈が長く、使い勝手がいいんです」。エプロン 身頃108cm ¥9,796(イートリップ | イートリップ・ソイル)
P.F.S.のシャベル〈推薦者: 荻野玲子/スタイリスト〉
ステンレス製の質実剛健なつくり。「シャベルはそんなに出番がないので、コンパクトなものを見つけました。これは折りたたみ式だからかさばらず、使い心地もいい感じ」。持ち歩くのにもちょうどいいので、庭仕事だけでなく、キャンプなどアウトドアのシーンにも活躍する。フォールディングシャベル H1.9×W14×D6.4cm 各¥1,800(P.F.S. | ピー・エフ・エス パーツセンター)
デイリーユースの愛用品を教えてくれたみなさん!
アタッシェ・ドゥ・プレス
鈴木純子
食やプロダクトなど、ライフスタイル全般のPRやブランディングを担当。
グラフィックデザイナー
黒田益朗
自宅バルコニーで多くの植物を育て、近年は店舗などの造園をサポートするほど。
alice daisy rose主宰
黒田トモコ
イギリスのヴィーガンフレグランスキャンドル〈LO〉の日本発売に向け準備中。
フォトグラファー
三部正博
1983年東京都生まれ。写真家・泊昭雄氏に師事後、2006年に独立。
スタイリスト
飯田珠緒
ロンドンを愛するスタイリスト。料理好きで、道具や器選びにもこだわりが。
スタイリスト
岡尾美代子
チャーミングなスタイリングにファン多数。3月発売予定の書籍に向け準備中。
The Little Shop of Flowers 代表
壱岐ゆかり
ボリュームのあるブーケが好評。2019年11月、渋谷パルコに新店舗をオープン。
スタイリスト
荻野玲子
スタイリングの基本は、デイリーウェアに遊び心のあるものをプラスすること。
Photo: Yoshio Kato, Naoki Seo Text: Rie Ishikawa