〈ツェツェ・アソシエ〉デザイナー ゴレーヌ・プレボワさんが暮らす、かつて工場だった建物

インスピレーションが生まれる、デザイナーが暮らすプライベート空間。それはこだわりのクリエイションに通づる、こだわりのインテリアが広がる。部屋の隅々から醸し出されるこだわりの“おしゃれ”を取材しました。


「もの」が思い出を語ってくれる空間づくり

シゴレーヌさんが暮らすのはかつて工場だったという建物。家を探しているときに見つけ、まるで大きな箱のような空間に触発されて、家づくりのアイデアが湧き上がってきたと話す。 「まずは自然光を家全体にまわしたくて、吹き抜けと天窓を取り入れました。だから1階のキッチンも光がたっぷり入って快適。最初はものが少なかったけど、17年間暮らすうちに愛着あるもので埋め尽くされてしまいました(笑)」

ツェツェアソシエ シゴレーヌ・プレボワ デザイナー 部屋

キッチンの収納にはツェツェ・アソシエのインディアンキッチン・ラックが大活躍。天井は上階のブリッジに。「カウンター下は黒板塗装にしたから気が向くとチョークで絵を描いています」

キッチンの壁にはステンレスラックがずらり。そのちょっと無骨な表情をお気に入りの器や愛用のツールが彩り、リビングの壁も好きなアートなどたくさんのもので自分流の世界観をつくりだす。 「私にとって居心地のいい場とは、ものが思い出を語ってくれる空間。それをいっぺんにつくろうとすると、どうしても人工的になってしまう。自分の居心地よさをつくるには時間がかかるし、そんな時の積み重ねこそが大切なんです」

シゴレーヌ・プレボワ Tsé&Tsé associées Designer

カトリーヌ・レヴィ(右)とシゴレーヌ・プレボワ(左)の2人が1984年にパリの国立工芸学院で出会い、制作活動を開始。卒業後の92年に〈ツェツェ・アソシエ〉を設立。デビュー作「四月の花器」はパリのポンピドゥセンターの永久定番コレクション。

Photo: Ayumi Shino Text&Edit: Nobuko Sasaki (tampopo) Cooperation: H.P.DECO

GINZA2018年3月号掲載