優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。
🛋LIFESTYLE
海外のデザイナーのインテリア vol.8|〈Nanushka〉デザイナー・Sandra Sandor
Sandra Sandor
〈Nanushka〉デザイナー
Budapest, HU
〈ナヌーシュカ〉のサンドラが引っ越したのは昨年のロックダウン最中。
「綺麗なだけではなくて、機能的でコンフォタブルであることを強く意識しました」と語る。
天井高のある新居は、夫でブランドCEOでもあるピーターのエクササイズバイクを置く部屋やメディテーションルーム、書斎など用途で使い分けて。
インテリアのイメージは、1970年代ハリウッドのグラマラスな趣きとミッドセンチュリーモダンの掛け合わせ。柔らかなファブリックや温もりのあるシェイプで統一されている。
「美しいものに囲まれた心地よい環境に身を置くことは、モノづくりをする上でとても大切。〈ナヌーシュカ〉はナチュラルでオーガニックな要素を大事にしていますが、よく彫刻のようなセラミックや石をボタンに使っているのは、家のインテリアデザインからのインスピレーションなんです」
特に気に入っているのが、友人たちを招くリビングルームとバーコーナー。マリオ・ベリーニがデザインしたソファ、カマレオンダやジオ・ポンティのオリジナルのバーカウンターなど、置かれた家具も厳選されたものばかりだ。
Photo: Zsófia Bodnár, Zoltan Tombor Coordination&Text: Aiko Ishii