優れた美的センスを持つファッションクリエイターはどんな暮らしをしているのだろう?世界各国のデザイナーたちの自宅を訪問。心地よい空間づくりや家具の選び方、大切にしているオブジェまで、家とクリエイションの素敵な関係性が見えてきた。
🛋LIFESTYLE
海外のデザイナーのインテリア vol.9|〈YAYI〉デザイナー・Yazmin Perez
Yazmin Perez
〈YAYI〉デザイナー
San Juan, PR
プエルトリコから亜麻糸や綿を使ったナチュラルなリゾートスタイルを提案する〈ヤーイ〉のヤズミン。引っ越したばかりという自宅兼アトリエは、白壁に赤い屋根瓦が愛らしいノスタルジックなムードの戸建だ。
「1940年代に建てられた家で床やタイルなどは当時のまま。今では珍しい特別なものです」とヤズミン。インテリアのテーマは“カリビアン・ミニマリスト”。
「家具はほとんどがウッドでリネンはすべてシンプルな真っ白に統一しています。ソリッドな色使いや落ち着いたテイストは、そのまま自分の手がける服に共通するテイスト。服でもヴィンテージのシルエットが好きなので、この家が持つレトロな雰囲気に惹かれるんです」
もともとリビングだったところを改装して作ったアトリエも「ゆっくりと集中してアイデアが考えられるよう」すっきりと整理されている。家事や料理をするのが趣味で、モノづくりと両立する時間がとれるので以前からマイホームに仕事場を。
「インスピレーションは家を離れて外の世界に求めます。旅に出られなかった今季は、家族で昔行ったキャンプの思い出から形になりました」
Photo: Karla Rodriguez Coordination&Text: Aiko Ishii