賃貸でも憧れの無垢床ルームに!現状復帰OK、女子でも簡単にできる床はりDIYでお部屋イメチェン

賃貸でも憧れの無垢床ルームに!現状復帰OK、女子でも簡単にできる床はりDIYでお部屋イメチェン

日本の賃貸住宅の基本は原状回復。フローリングの床がかわいくなくても、手を加えるのはほぼ不可能。でも諦めるのは早い!厳しい制約をクリアする画期的なツールがあるのです。賃貸暮らし女子でもできる床はりDIY、レポートします。

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賃貸暮らしのギンザガールのみなさん。お部屋の床、満足してますか?私は新築×オーク床の物件に2年半ほど住み、無垢の床材の感触と見た目のかわいさの虜になってしまったのですが、手狭になり引っ越すことに。で、見つけた物件は広さや設備は好みなものの、床がよくある無駄にツヤツヤなやつで、全然イケてない。そこで色々調べたところ、既存の床の上にタイル感覚で新たに床板を貼れる便利ツールを発見。その名も「ジカバリ」。プロデュースしているのは西栗倉森学校という会社です。こちらの会社のホームタウンは岡山県英田郡西粟倉村という村で、古くは林業で栄えたものの、安い輸入木材などにおされて産業もすたれ、価格が暴落。この床材は、荒れてしまった森を救うべく、村へ移住してきた村民が立ち上がり、彼らのアイデアで開発された商品のひとつなのです。

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私が選んだのは杉のスタンダードなタイプ。地元や周辺地域から伐り出した50年生以上の杉を使い、丸太の製材から乾燥・加工まで自社生産。素足でも引っ掛かりがなく、女性がストッキングで歩いても伝線しないように、表面は手作業で滑らかに仕上げられています。

裏側にはゴムが貼ってあるので、もともとの床材を傷つけず、ずれにくい仕組み。厚みはゴム抜きで1.2センチほどあり、安定感も考慮されています。もちろん、退去するときは外して撤去可能。中古品として売ることも可能という利便性もあり、こちらを使うことに決めました。

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エッジはエンドマッチと呼ばれる独特の加工で凸凹になっているので、釘やビスなどを一切使わず、既存のフローリングの上にパズルのようにはめ込んで並べていくだけ。ほかに檜材もあり、正方形のタイル型やヘリンボーンタイプなど、フォルムのバリエーションも豊富です。DIYは全くの初心者なので、知人が主宰する〈KUMIKI PROJECT〉にお願いをして、ワークショップ形式で行うことに。同社は主に商業店舗の床貼りやリノベーションを無料のワークショップで手掛けていて、ウェブサイトでは随時、参加者を募集中。DIYの勉強にもなるので、興味のある人はぜひ。

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発注した床材はこんな感じで到着(実際はもっとたくさん)。長さは通常のフローリングよりも短い90センチなのですが、それは宅配便で運ぶための工夫なのだそう。なかなか考えられてます。

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さっそく部屋の端から順にはっていきます。はるといっても前述のように、置いて並べ、はめ込んでいくだけ。本当に簡単。あっという間に新しい床ができてくる!

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喰い込みが浅い部分はあて木+金槌でトントン押し込んでいきます。

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はしの部分はサイズを測り、鉛筆で薄く線を引いて、電ノコでカット。その轟音に最初はちょっとビビりましたが、慣れると簡単にできるように。

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ビフォー写真とくらべると、部屋の雰囲気がガラリと変わったのが一目瞭然です。ぱっと明るい感じになり、この時点でかなりテンションが上がりました♡

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一定サイズ以上の節は、ひとつひとつ手でくりぬいて処理がされているので、見た目もとてもキレイ。ちなみに樹芯のまわりの赤みがかかった部分が「赤身」、外側の白っぽい部分は「白太」。そしてこれらが混在している板を、その昔源平合戦で源氏が白旗、平家が赤旗を掲げて戦ったことに由来し”源平”と呼ぶのだそうです。豆知識。

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赤っぽい色は、細胞が死んで変質した結果。そのため硬くて腐りにくいという特質があり、キッチンや水回りにおすすめ。ということで洗面台まわりは赤めの色合いに。流しの下はこんな風に直角にカットしてよしとしました。

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丸一日の作業になるので、途中でお茶をしたりランチに行ったりして休憩をはさみつつ。木材のパッケージの段ボールを敷いてピクニック気分(笑)。右端の男性が〈KUMIKI PROJECT〉のくわばらゆうきさん。ものごし柔らかなDIY先生です。

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全体に床材を敷き詰めたら、いよいよ仕上げに。無垢材のままだと風合いは素敵なのですが、水や汚れに弱く、すぐ染みになってしまうという欠点もあるのです。そこで今回はDIY先生御用達の蜜ろうワックス〈未晒し蜜ロウワックス〉を表面に塗ります。こちら、原材料はエゴマ油と蜜蝋という自然派商品。木の内部にエゴマ油が浸透することで、木目が深くなり経年変化が楽しめるのだそう。さらに柔らかいロウで膜をつくるため、木材本来が持つ、光の反射を分散させてやわらげる働きを生かすという利点も。つまりお部屋が広々と見えるのだとか。

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こんな風にスポンジにとって、薄く塗っていきます。

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まず点で床にちょんちょんと置くようにして、そこから伸ばすのがポイント。一度塗ったら乾いた布で軽くふいて終了。その後は踏まないようにして、一晩乾かします。ちなみにオイル塗装でダークブラウンにすることも可能だそうです。

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こちらが床はりコンプリート後のお部屋。明るくなったのはもちろん、足裏から伝わる肌ざわりの柔らかさはやっぱり無垢床、最高。冬でもスリッパなしで、素足で歩きたいくらい、優しい感触なのですよ。部屋の大部分を占め、なおかつ実際に肌と触れ合う時間も一番長いであろう床は、こだわるべきところ。とはいっても日本の賃貸では限界があるので、こういう便利ツールを活用するのは全然アリかと。気になるお値段はというと、節のあり、なしや床材の形、使用枚数で変わってきます。私の部屋の場合、40㎡以上あるので正直けっこうかかりましたが(トータル20万円超!)、いい買い物をしたと個人的には大満足。賃貸暮らし女子の救世主、お部屋探しの新たなオプションとしてぜひ。

矢吹紘子 HIROKO YABUKI

ライター兼通訳案内士。大学で日本史を学んだ後、ライターに。2008年に渡英、4年間のロンドン生活をへて帰国後、通訳としても活動中。家探しは趣味で、ここ10年の引っ越し回数は10回超。www.tokyoai.jp

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