27 Apr 2018
バラ好きママなら「ex. flower shop&laboratory」へ

花への興味がムクムクとわいてくる、住宅街のフローリスト
中目黒、蔵前に次いで昨年12月にオープンしたのがここ代々木上原店。ロケーションは東大の駒場キャンパスの裏。最寄りの代々木上原からは歩いて10分少しあるため、どちらかというとローカル密着型だとフローリストの葭谷内亜耶さん。「バラ好きなスタッフが多いので、自然とボリュームも増えますね。ラロックとか、エルヴァレンジとか、ニュアンスのある、スモーキーな色の品種が充実しています。お客さんとの会話をオーナーがヒアリングして、それをヒントに新たな花を買い付けることもあるんですよ」
母の日をイメージした花束にも、もちろんバラが。淡いベージュのような柔らかなカラーのワンダーウォールは、イギリスのロックバンド、オアシスの曲名から名づけられた品種。薄ピンクの花は、バビロンという種類のカーネーション。「定番すぎるからか、カーネーション抜きで、とリクエストされることも多いのですが、最近はバリエーションが増えているんですよ」。既成概念を覆す、いい意味で予想外の組み合わせを提案してくれるから、つい話が止まらなくなってしまう。
花束を作るときには、一度作業台の上にズラリと並べるのがこのお店のメソッドなのだが、こちらアンティークのように見えて実はDIY。ついでにディスプレイ棚も手作りだというから驚き。花と向き合うスタンスもユニークで、写真も文章も全てスタッフが手がけ、月ごとにテーマの生花が届くジャーナルを発行。アレンジメントのレッスンも月2回、最大6人までの少人数で開催している。花を通して、母親と新たなコミュニケーションを。そんな母の日のあり方も素敵だなと。
ひょこっと飛び出たつぼみのような紫の花はベル咲きのクレマチス。ボールみたいなスカビオサも同じパープル系で。グリーンスプレー(レースフラワー)など、グリーンの分量も多めだ。¥3,000(税抜)
「ex. flower shop & laboratory UEHARA」
イクスフラワーショップアンドラボラトリー ウエハラ
住所: 東京都目黒区駒場4-6-6 1F
✆: 03-6317-7530
営業時間: 11:00 〜 20:00 無休
店頭でのオーダーは予算に合わせて作成。母の日の花束をオンラインで注文する場合は¥5,000~。
Hiroko Yabuki
ライター兼通訳案内士。2008年に渡英しロンドンへ。帰国後は雑誌で執筆するかたわら、海外から日本を訪れる旅行者を日々案内。www.tokyoai.jp
Photo: Mai Kise Text: Hiroko Yabuki