お花も雑貨も、まるでヨーロッパのアンティーク店のよう
コンクリート打ちっぱなしの壁に、高い天井。それだけ見ると無機質な、ロフトのような空間に、大ぶりな枝モノから色とりどりのバラ、フレッシュなグリーンまで、盛りだくさん。用賀駅から10分ほど歩いた住宅街にある『フルールドショコラ』は、ヨーロッパの街の花屋さんのような趣のある店。「好きな花を、季節感を考えながら並べているだけ」と話す店主の古賀朝子さんは、パリでフラワーディスプレイの仕事をしたことも。その経験は、現在のショップの雰囲気作りだけでなく、ショップやパーティなど大掛かりなアレンジメントに生かされている。
木製の棚にずらりと並ぶのは、アンティークのフラワーベースや器たち。ヨーロッパのものを中心に揃えていて、お値段も手頃だ。「生花だけでなく、そこに雑貨をからめた方が、家で花を飾るときのイメージがしやすいかなって」。その言葉どおり、実はこの日、取材後に花瓶を購入してしまった。こうやって生けたらかわいいな、なんて撮影しながら妄想していたら、インスピレーションがムクムクと。こういう買い物ができるのも『フルールドショコラ』ならでは。上階にはレッスンスペースもあり、アレンジメントの教室も主宰しているというから、ぜひ。
花束は最低価格を設けず、予算に合わせて作ってくれる。「個人的にボルドー系の花が好きで、いつも多めに買い付けているので、どちらかというと大人っぽい色味になりがち。ニュアンスのあるカラーの華をメインにしつつ、華やかさも出すように意識しています」。母の日をイメージした写真の花束は、ロゼット咲きで大きく開くアートリークローズに、可憐な薄ピンクのライラックを。コロンとした形のグリーン、ビバーナムでボリューム感を出した。鈴のような形のベルフラワーがぴょこんと飛び出しているのも可愛らしい。葉っぱには「Merci maman!(お母さんありがとう)」とフランス語のメッセージを。こういうちょっとした心遣い、もらう側もきっと嬉しいはず。
ラッピングもやっぱりボルドー系。こちらが定番だが、その日の仕入れ状況によっては、色味やテイストのリクエストに応えることが可能な場合も。¥3,000(税抜)。
「Fleurs de chocolat」
フルールドショコラ
住所: 東京都世田谷区上用賀5-9-16
✆: 03-5717-6878
営業時間: 10:00~19:00(土~18:00、日~17:00) 祝日の営業時間は要確認 月休(祝日の場合は翌火休)
母の日用の花束は一週間前までに電話かメールにて予約をするのがおすすめ。ウェブショップでの販売は¥4,000~。
※営業時間は変更の場合あり。来店前に電話で確認をした方が安心。