その日の花。vol.7 ギャラリーオーナー・清水ありささんへ

その日の花。vol.7 ギャラリーオーナー・清水ありささんへ

「かっこいいってどんな人なのか」を知りたくて、フローリストの河村敏栄さんが今日はあの人に会いに行く。その日の花を携えて。


清水ありささん(ギャラリーオーナー) / 大きなアロカシア

── 覚悟を決めて生きてる人。 アーティストとして生きるって覚悟だと思うし、 それは作品に表れる気がします。

まるで友達の家に遊びに行くような、生活に溶け込む等身大のギャラリーを。そんな想いから生まれた「nidi gallery」は今年で11歳!ビジネスを続ける上で大切なのは、時代をつかみ需要を見極め良きタイミングで供給することだと何かで読んだけど、彼女から受け取ったことはまるで違った。巨大なアート界の中、たった一人でリスクを負う道を選んだ彼女を心底かっこいいと思う。お笑いの文化が勢力を振るう大阪にいたシャイな少女が、人知れずマニアックな世界を構築していた宝物のような時間と、ニューヨークでアーティストになる夢をあきらめてからのしなやかな覚悟が、40代になった今の彼女をキラキラと輝かせていたし、何より私がうれしかったのは、作家の陰となりサポートし続けてきた人が「表現して生きること」の未来に希望しか感じていなかったこと!自由ってこういうことかもしれない。

今月の花

彼女と作家たちをイメージしたマニアックなアレンジメント。アンスリウムのホワイトバージンとロックセット、紫の小花がついたエアプランツのチランジア・キアネア、黄色い産毛がドキドキのヘリコニア・ショーグン。ひょっこり顔を出しているのはひょうたんです。中でも巨大なアロカシアの葉が放つ夏の美が圧倒的で、枯れる姿が想像できない。

花と文 河村敏栄 写真 松原博子

清水ありさ しみず・ありさ

「nidi gallery(ニーディ ギャラリー)」オーナー、ディレクター。大阪府出身。いくつかの仕事を経験後渡米しNYの大学院で美術を学ぶ。2年後帰国。2008年国内外の作家の展覧会を行う「nidi gallery」を開く。2度移転し、2018年に恵比寿の現在の場所へ。同年、展示作家の本を制作する出版活動も開始。取材時は渡邉紘子の『HOMEMADE BLOUSES』出版記念展の会期中。nidigallery.com

河村敏栄 かわむら・としえ

オーナーを務める東京・代々木上原の「MAG BY LOUISE」では、花のワークショップやレッスンをメインに、読書会などユニークなコンセプトの活動を行う。2018年にインディペンデント雑誌『FLOWER magazine』を創刊。現在第2号を鋭意製作中www.louise-flower.com

松原博子 まつばら・ひろこ

京都府生まれ。雑誌、カタログなどで活動。今年の冬には撮りためているヌード写真の作品集を完成させたいと準備を進めている。www.hirokomatsubara.com

Edit: Akane Watanuki

GINZA2019年10月号掲載

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