フローリストの審美眼が光る東京のお花屋さん9店舗へ。オーナーがつくる、センスのいい花束をGINZA編集部がオーダー。自然と癒される空間と季節を届けるお仕事についても迫りました。大好きなあの人への贈り物に、自分へのご褒美に、参考にしてみてはいかが。
🛋LIFESTYLE
まるで植物のアジトのような青山「cochon」。センスあふれる東京の花屋
ビルの4階にある
花と植物のアジト
国道246号線裏手に位置する雑居ビルの階段を最上階まで登り切った先に、そこはある。扉に貼ってあるメモ用紙が看板の代わりだ。ボールペンで書かれたその名は、仏語でブタを意味する。映画を学んでいた店主の和田格さんが大好きなピエル・パオゾ・パゾリーニの作品『豚小屋』から拝借したそう。パープルのヒヤシンスや真っ赤なアマリリスなど色彩豊かな花々を、和田さんが創作したオブジェや撮り下ろした写真が取り囲む。特異な立地もあいまって芸術家のアトリエを訪ねている感覚に。
多様な“赤”を愉しむ
オブジェのようなブーケ
色と形で存在感を放つバンダ、アマリリス、アルストロメリアを軸に、ビバーナムや蕾の宿根スイートピーの緑が脇を固める。手渡す瞬間まで、そのままの花姿で持ち歩けると評判の「金魚鉢型ブーケ」をどうぞ。
今回のブーケ製作費:¥5,500(税込)
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「cochon(コション)」
Photo:Wataru Kitao Text:Mako Matsuoka Edit:Nico Araki