ガラス作家による競演 初夏の色を楽しむ

日射しに色が映える初夏。印象的な色を見せる2つのガラスの展示会が〈ドワネル〉にて開催される。日常空間に色でアクセントをもたらす黒川登紀子さん。食に色合わせの楽しみを生み出す八木麻子さん。2人のガラス作家による作品は単なるテーブルスタイリングに留まらず、ガラスの新たな魅力や息吹きを感じさせてくれる。


日常をイキイキと彩る
やさしい食器たち

個展はガラス作家2名それぞれの展示が連続して開催される。5月18日(金)〜 29日(火)の展示は黒川登紀子さん。テーマは「水を楽しむ 色を楽しむ」。黒川さんの作品はのびのびした軽やかな色使いと、素直な造形が魅力。今回の個展では美しい色使いのアイテムに加え、水と緑が映えるクリアガラスを用いたアイテムが並ぶ。

「制作の際、意識しているのは線と面。 クリアーの場合は線(ガラスの肉厚)、色の場合は面が美しく見えるように。器は生活に取り入れやすく、色のスパイスとして刺激にもなる」と語る黒川さん。

おおらかな感性から生まれる作品を、和洋問わず様々なシーンに合わせて楽しみたい。

kurokawa

kurokawa販売予定アイテム。タンブラー ¥3,000 ~、ボトル ¥5,500 ~ 、ベース ¥5,500 ~ 他

黒川 登紀子 くろかわ ときこ

香川県高松市に工房を構えるガラス作家。香川県高松市に生まれ、東京ガラス工芸研究所にてガラス制作を学んだ後、香川県のガラス工房に勤務。1999年、吹きガラス工房glass bee studio を設立し、20012012年の産休育休を経て、2013年より工房を再開。作品は独特のやわらかさを感じさせる佇まい、意外性のある配色とやさしい色使いが魅力。

黒川 登紀子「水を楽しむ 色を楽しむ」
会期: 2018年5月18日(金) 〜 29日(火) 水曜定休

会場: ドワネル 東京都港区北青山3-2-9  tel. 03-3470-5007 
営業時間: 12:00〜20:00
※在店予定日: 5月18日(金) 、5月19日(土) 14:00まで

やわらかな色とマットな質感
キルンワーク

6月1日(金)〜 12日(火)の展示は、今年で6回目となる八木麻子さん。テーマは「色合せを楽しむためのガラス」。ブローチやヘアゴム、ピアスといったアクセサリーが人気の高い八木さんだが、料理の組み合わせを楽しめるプレートが男性を含めた幅広い層に支持されている。

「梅雨から夏に向かう時間の中で、ガラスの質感はもちろん、独特な色も楽しめるよう制作をしている。テーブルの中心に据えてもらえたら嬉しい」と語る八木さん。

板ガラスを用いた「キルンワーク」という技法による作品は、手に触れた時のマットな質感や細やかなグラデーションなど、ガラスの新たな魅力や可能性を提案する。

新作として角丸フォルムのプレートや、テーブルの主役になる大きなプレートのほか、この季節を意識した色使いのアイテムが並ぶ。料理とのコーディネートを楽しんだりイメージが膨らみそうだ。yagi

ガラスを組み合わせて電気炉に入れ加熱し、変形・融着させるキルンワーク。販売予定アイテム。プレート ¥3,300 ~、 ブローチ ¥3,800 ~ ¥4,800、 髪飾り ¥3,600 ~ ¥4,800 

八木 麻子 やぎ あさこ

1987 年生まれ、東京都出身。武蔵野美術大学大学院造形研究科デザイン専攻工芸工業デザインコースを 2012 年に修了。 氷菓子のよ うな繊細さと優しい色合わせが絶妙なガラス表現で、在学中から注目を集めてきた作家。オブジェ、アクセサリー、プレートなど用途 を問わず、ガラスの魅力を伝える作品を発表している。昨年より都内下町にある自身の工房にて製作。

八木麻子「色合せを楽しむためのガラス」
会期: 2018年6月1日(金) 〜12日(火) 水曜定休
会場: ドワネル 東京都港区北青山3-2-9  tel. 03-3470-5007
営業時間: 12:00〜20:00
※在店予定日: 6月1日(金) 、6月2日(土)、6月3日(日) ※時間帯未定

Text&Edit: Hiroko Chihara