18 Apr 2021
〈シュガーヒル〉デザイナー/林陸也が熱中している趣味の話。気分屋だけど憎めない“相棒”の「バイク」

好きなことを話すとき、人は一番いい顔になるのではないでしょうか。男性に愛してやまない趣味の話を思う存分語ってもらいました。気になったら始めてみるのもおすすめ。今回、GINZAガール・佐藤綺さんが気になるメンズカルチャーの世界に潜入レポート! カルチャー道場へ、いざ入門。#僕らが熱中している趣味の話
林 陸也
〈シュガーヒル〉デザイナー
「バイク」
佐藤さんは初めてバイクの2人乗りに挑戦。「しがみつくので必死でした」(佐藤)。一方、林さんは綺麗な前傾姿勢で芯がぶれない!
気分屋だけど憎めない“相棒”と一緒に汚れよう
佐藤(以下佐) バイクってものすごく種類がありますよね?街中でもいろんなものを見かけます。
林(以下林) 僕が乗っている中型バイクは、大きく4タイプに分けられるって言われています。スポーツ系、アメリカン、オフロード、クラシック。それぞれをまた詳しく分けたりもできるんですが、それはまたおいおいかな(笑)。
佐 林さんのバイクはどれになるんですか?
林 僕のはクラシックですね。このタイプは他のと比べて操作性がいいし、自分好みにカスタムもしやすいです。あと、初期費用が結構抑えられるので、これからバイクに乗りたいって人にもおすすめ。今日は、最近機嫌が良い〈カワサキ〉の〈W400〉を連れてきました。
佐 機嫌が良い…?バイクに人みたいな性格があるんですか?
林 不思議なことに、昨日まで調子良く動いていたバイクが突然止まったりするんです。
佐 なんだか生きているみたい。
林 だから、いつの間にか「こいつ」とか呼んでますね(笑)。じゃあ、とりあえず乗ってみますか。しっかりつかまっててね。
佐 うわ〜速いー!
林 今ので60㎞ぐらいかな。
佐 顔を上げるのも大変なぐらいですけど、風が気持ちいい!
林 海沿いとか走ると、これまた格別ですよ〜。こないだは静岡の下田の方まで行ってきました。こいつさえいれば、好きなところへいつでも行ける。乗っている間、普段味わえない開放感が得られますし。あと、友達とのツーリングも魅力ですね。
佐 メンテナンスとかどうしているんですか?
林 先輩からの教えで、絶対に自分で洗車するようにしてます。そうやって車体を触ることで「あ、ここが悪いな」とかがすぐにわかる。パーツのカスタムも自力で。手をかけて育てるのも楽しさのひとつ。そういう考え方が服にも反映されてますね。革とかデニムとか、タフで汚し甲斐のある生地にこだわるようになりました。バイクも服も傷があるぐらいの方がかっこいいですから。
佐 服を汚す…まだそんな余裕がないです(笑)。
林 …いつかわかるはず!
COMMENT
操作性を上げるために、林さんは靴のソールの溝もバイクのパーツに合わせてカスタムしていてびっくり!あと、車種やボディカラーにマッチするような服を選ぶのも楽しそうですよね。
操作性を上げるために、林さんは靴のソールの溝もバイクのパーツに合わせてカスタムしていてびっくり!あと、車種やボディカラーにマッチするような服を選ぶのも楽しそうですよね。
林 陸也 はやし・りくや
1995年生まれ。FIT卒業後、武蔵野美術大学空間デザイン学科に編入。2019年に同学科を主席で卒業。バイクは3台所有。もう2台は〈ホンダ〉の〈GB250クラブマン〉と〈スーパーカブ50〉。
Photo: Taro Hirano Text&Edit: GINZA
GINZA2020年12月号掲載