04 Jun 2019
実験用ガラス容器が使える! スタイリスト中里真理子さんが集めた優秀アイテム:暮らしの定番品

部屋も心も、すっきり快適に過ごすための定番品は、“自分にとっての使い心地のよさ”を基準にまず考えよう。中里真理子さんの愛用品インタビュー。
実験用ガラス容器
STORAGE
リビングのキャビネット、キッチンの棚と、あちこちに置かれた化学実験用のガラス容器。その中には、領収書類や郵便物、文房具やコードが分類、収納されている。「10代の頃、よく行っていたアメリカのフリーマーケットで見つけた目盛り付きのものが気に入って、それから実験用の容器を集め始めました」と中里真理子さん。
大きなビーカーは郵便物入れやカードケースに。請求書や返事を出す必要のある重要書類はすべてここに入れている。見えやすいからうっかり忘れることが少ない。左のジャーには充電ケーブルを。
最初は単純に並べて飾ったり、切り花を生けたりしていた。けれどあるとき、ものをここに分類して収納すればいいのではと思いついた。「というのも、日々増えていく領収書やコード類を放置しておくと、他のものと紛れて探すのに手間取ってしまって。それにストレスを感じていました。けれど、ガラスのいれものならばどこにあるかがわかりやすいし、細々したものが散乱せず整理できます。おかげで探し物がぐっと減りました」。
最近は主に東京・神田の実験研究用器具を扱う店で購入。「ガラスは光が入ると反射してきれいなところが好き。中に入れるもので色やイメージを変えられるのがいいんです」
ただ飾って楽しんでいただけのガラス容器が、それ以来収納のスタンダードアイテムに。実際の研究用だから手頃な値段だし、見た目もシンプルで部屋になじむ。壊れても同じものが手に入りやすいのも便利。「透明だから、まだ処理していない書類が嫌でも目に入ってくる。それが気になるから結局片付けたくなるんです」。見た目がすっきりする上、整頓も促す優秀なアイテムだ。
平たいシャーレには領収書や文房具類をまとめている。
中里 真理子 なかざと・まりこ
スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て独立。雑貨やインテリアのスタイリングで、ライフスタイル誌などで幅広く活躍。ユニセックスなスタイリングが好評。
Photo: Akiko Baba Text&Edit: Akane Watanuki
GINZA2019年6月号掲載