06 Jun 2019
小さい頃から文房具ファン! デザイナー朝倉洋美さんのノートと黒ペン:暮らしの定番品

部屋も心も、すっきり快適に過ごすための定番品は、“自分にとっての使い心地のよさ”を基準にまず考えよう。朝倉洋美さんの愛用品インタビュー。
リングノートと黒ペンいろいろ
AROUND THE DESK
子どもの頃からステーショナリーのファン。旅行先で買ったものも多い。
仕事ではアイデアを書きつけたり下絵を描いたり。オフタイムではメモ書きや子どもの落書き用に。朝倉洋美さんが常にバッグに入れて持ち歩いているのは、キャンソンのリングノート。「3〜4年前から愛用していてすでに10冊以上になりました。軽くて描き心地が良く、にじまずに乾きやすいのが気に入っています。値段が高くないのもずっとリピートできる理由です」。
カラフルなピンチはアメリカのDIYショップで見つけた。イベント時の看板の台や、筆を吊って乾かすときに使う。
そして筆記具で定番にしているのは3種類。ここ数年イラストの仕事が多く、いろいろ試してこれらに行き着いた。「一番使うのはパイロットのVペン。万年筆系のペン先で描きやすく、少し溜まりのできるのがいいんです。太いペンは角芯より丸芯のほうが好き。固かったペン先が自分の描きやすい具合になじんでくると、『今いい感じ』とわかるようにそのペンをテープでマークします」。極太の文字を描くのにしっくりくるペンがなかなかなく、今は糊のボトルにインクを詰め替えて自作している。
トップ3はパイロットのVペンと丸芯ツインマーカー、ユニのプロッキー。
手に入りやすくて自分好みの線が描けるかで選ぶけれど、最終的にはこのように描きやすさを求めてカスタマイズしていくのが朝倉さんの定番スタイルだ。「でももっと良いものに出合ったら乗り換えます。自分のスタンダードはそうやって柔軟に変えていくんです」
紙類は東京・新宿の画材店「世界堂」で購入。フランスのブランドキャンソンのノートは少しざらついたテクスチュアが好き。
朝倉 洋美 あさくら・ひろみ
グラフィックデザイナー。セント・マーチンズ卒業後、朝倉充展とボブファウンデーション設立。日用品ブランド〈DAILY BOB〉を展開。MINI60周年イベントにも参加中。
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Photo: Akiko Baba Text&Edit: Akane Watanuki
GINZA2019年6月号掲載