北アイルランドを拠点とする陶芸家デレク・ウィルソンの作品群が上陸。「IDÉE TOKYO」併設のギャラリー「IDÉE GALLERY」にて展示会『Light, Shadow, Space』が開催中だ。
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北アイルランドの陶芸家デレク・ウィルソンの個展が「IDÉE TOKYO」で開催
シンプルな形をずらして繋ぎ合わせたような、不思議な造形。マットな釉薬と、穏やかな色合い。
これらは、陶芸家でもありコンセプチュアルアーティストでもあるデレク・ウィルソンによる作品。北アイルランドのベルファストを拠点に活動する彼の個展が、東京駅構内、グランスタ東京の中にある「IDÉE TOKYO」にて2021年12月7日(火)まで開催中だ。
アイルランドで陶芸を学び、ベルファストアートスクールでも学位を取得。ウィルソンは、イギリスの構成主義などからインスピレーションを得て、ミニマルで現代的なデザインセンスを発揮する。とくに花器は、ウィルソンにとって幾何学的表現を試す場でもあるそう。それぞれの面が反射する光、そしてその横でできる陰が、抽象的なフォルムを際立たせる。
そうして生まれた作品が並ぶのが、今回の展示会『Light, Shadow, Space』。インテリアブランド〈IDÉE〉が東京駅構内に開いたコンセプトストア「IDÉE TOKYO」の静かな空間の中に、ベルファストの工房から届いた作品約40点が並ぶ。花瓶、テーブルウェア、オブジェのラインナップを見ていると、すっと心に光が射すような気がしてくる。
ウィルソンが生み出すのは、アートでもありつつ、暮らしに美しく寄り添う「モノ」。毎日多くの人が行き交う東京駅という場所で、遠い島国からやってきた作品に出合いたい。
【デレク・ウィルソン展示会『Light, Shadow, Space』】
会期: 開催中〜2021年12月7日(火)
会場: IDÉE TOKYO 内ギャラリー
住所: 東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅改札内 グランスタ東京 B1F スクエアゼロエリア 48番
営業時間: 10:00〜21:00
Tel: 03-5224-8861
*入場無料。
*JR東京駅改札外から入場する場合は、「JR東日本 東京駅」を区間に含んだ乗車券もしくは入場券(140円)が必要。
Text: Motoko Kuroki