人生はいつだって夢芝居。演じるほどに華やぐの。いい?女は女優よ。目を腫らすまで泣いてブサイクになっても、演じている限りはスポットライトの当たる女優なの。そして、監督で脚本家で照明係で音響係なのよ。何ひとつ、わかっちゃいないアンタたちのために銀座アガリのわたくしが、女の生き方をとことん、教えてあげるわよ。
その17
「時間がなくてもホームパーティにステキ手土産をもっていける、女優になる」
●忙しい×料理ベタにとって拷問! 「手づくり料理の持ち寄り」を回避するアドリブ。
いい? アンタたちったら、まったくわかってない! ホームパーティに誘われて「ひとり一品、手づくりで料理、持ち寄りね〜」って言われたからって、時間もないし、料理ヘタなのにどうしよ〜なんて、悩む必要なんてどっこにもないんだから。だって手づくりならいいんでしょ? 足でつくってなきゃOKだし、なんなら‘自分で’つくらなくってもよくない? だって、忙しいんだから。もし、万が一にも‘自分で’縛りが設定されてたとしてもわたくしなら、アドリブ演技(のフリ)で「ごめーん、ほんっと時間なくて、お詫びにとっておきの〇〇買ってきちゃった」とエクスキューズをつけて、入手困難とか高級品で許していただきます。それで怒るひとっていないと思うし、むしろ、喜ばれると思う。万が一にも非難するひとがいたとしたら、そこは……自分という主演女優の舞台に合わないってことで、次回のキャスティングから外せばいいだけじゃないかしら?
●女優として扱いやすい、パーティシーンの持ち寄り小道具ABC。
持ち寄りの小道具はそうね、ひとつはみんなが手づくりできないものがいいわよね。シャンパン、ワイン、日本酒などの酒類。チーズ、ボンボンショコラなんかも定番。フルーツならカットされてたりゼリーになってる加工されたものが、いいよね。もうひとつは、みんながもってこないもの。肉担当だったら、評判の店のローストビーフとかチキンを前もって宅急便で届くように手配しておいてもいいんじゃない? サラダ担当なら、デパ地下でおしゃれっぽいやつを買ってけば。そう、ホムパには改めて包丁を使ったり、洗い物を増やしたりしないといけないものは避けて、開けてすぐ食べられる、すでに取り分け可能な状態のものがいい。っていうか、これって、ケースバイケースだけど、今やマナーだと思う。あと、先さまのお宅の冷蔵庫のことも考えて、できれば常温オーケー。そのままテーブルに出しておいてもいいものが無難。庫内で幅をとるようなもので、要冷蔵・冷凍だと、持ってったはいいけど面倒なことになっちゃうから。