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ビジュアルだけでも楽しめる!世界各国の素敵♡が詰まった雑誌をご紹介 ー エディター天野志穂のLONDON 05

ビジュアルだけでも楽しめる!世界各国の素敵♡が詰まった雑誌をご紹介 ー エディター天野志穂のLONDON 05

こんにちは。エディターの天野です。新しい年も明けたので、改めて雑誌についての思いをちょっと。

英国でも、世の中の御多分に洩れずウェブマガジンが席巻し、情報ソースとしての存在感を増しています。と、同時にいわゆるメジャー誌以外に、インディペンデントなプリントマガジンも数多く存在し、新創刊するものもあるほど。月刊誌ではなく季刊誌が多いけれど、ユニークな切り口やプリントならではのビジュアルの説得力、ウェブでは表現しきれないこだわりの世界観は、やっぱり雑誌っていいよね、と思わせるのに充分。断然プリント派の私としては、今年も雑誌ラバーとして生きていくことを心に誓うのであります。

 

特にロンドン発信ではなくても、英語で書かれた雑誌が世界中から集まってくるロンドンにいて実感するのは、カルチャー誌のクオリティの高さとユニークさ。もちろんファッションもカルチャーなのですが、衣食住でいうところの食&住は、そのジャンルだけにとどまらない広がり感じられるから楽しい。

 

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2012年創刊のフード&カルチャー誌「The Gourmand」は、食とアートを融合することで、斬新な角度から食の世界を捉えた新世代雑誌。まったくもってレシピ紹介がメインな訳でなく、食にまつわる読み物とグラフィカルなデザインで見せるビジュアルが中心。
http://thegourmand.co.uk

 

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2008年創刊のスペイン・バルセロナ発「apartamento」は、言語が英語ということもあり、ここロンドンでもクリエイターからの支持が熱いインテリア誌。住まいには人の生き方が見える、という視点からそこで暮らす人との関係にフォーカスを当てているところが人気の理由だと思う。最新号(#18)では、マーガレット・ハウエルやモリー・ゴダードも特集されています。
https://www.apartamentomagazine.com

 

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最近のボタニカルブームよりもひと足早く、2011年に創刊された「The Plant」。花やグリーンを愛するクリエイターたちの着眼点が独創的でアーティスティック。
http://theplantmagazine.com

 

 

たくさんの雑誌がある中、特に今いちばんお気に入りがこちら。

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ロンドンベースのイタリア人、Martina Mondadori Sartogoが創刊したインテリア誌「CABANA」。あるインタビューの記事によると彼女曰く、「CABANAは実用的なアドバイスを伝えるよりも、インスピレーションを与えるのが目的。ムードボードみたいなものね」だとか。ビジュアルはもちろん、デザインから紙の選び方まで、イタリア人らしい審美眼がページの隅々まで行き届いた一冊。もう、その世界観に心が鷲掴みされ、虜となってしまったのです。最新号(issue 6)のカバーはNYのテキスタイル会社、Sehumacherとのコラボレートで、ファブリック違いで9種類発行。

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前号のissue 5 のカバーはグッチのデザイナー、アレッサンドロ・ミケーレとコラボレートし、スペシャルボックス入りも発売されました(私がCABANAの存在を知り、ひと目惚れしたのは、まさにこのとき!)。以前にはエトロのテキスタイルのカバーも登場するなど、ニクい演出満載で、まさにコレクターズアイテムのよう。バックナンバーを手に入れようとしたものの、時すでに遅し・・・。手の届かないものに。あぁ、次号が待ち遠しい。
https://www.instagram.com/cabanamagazine/?hl=en

 

 

雑誌が売れないと言われる昨今。でも、作り手の愛がたっぷり詰まっていて、背景にストーリーがあって、それを同じ気持ちの人たちとシェアしたいと願う。そんな雑誌には、「やっぱり夢がある!」と信じて止まない2017年です。


■ 過去の記事はこちら ■

ロンドンから発信する予定ですが、 今回はいま最もアツい街、キューバのお話。エディター天野志穂のLONDON 01

ハバナから世界遺産の町、トリニダーへショートトリップ。エディター天野志穂のLONDON 02

ストリートアートとイーストロンドンのいい関係  エディター天野志穂のLONDON 03

街中がまるでテーマパーク! ロンドンのクリスマスデコレーションは目立ってナンボ!?  エディター天野志穂のLONDON 04


天野志穂

Shiho Amano
エディター&ライター。出版社の雑誌編集者だった2013年、ロンドンに住むチャンスに恵まれ、二つ返事で渡英。以降、フリーランスとして活動中。 フェスティブシーズンも終わり、英国ではDry Januaryと言われる1月(飲みすぎ&浪費したクリスマス時期を受けて、お酒を控えるのが1月だとか)。新年の誓いに、休肝日を作る、という文言を入 れられないお酒好きな私には関係ないですが。笑

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