21 Jul 2017
【番外編】バルト三国の旅 vol.1 “バルトの真珠”ラトビアのリガへ エディター天野志穂のLONDON 14

こんにちは。エディターの天野です。また番外編!?というツッコミが入りそうですが、お許しを。どうしても夏の間に旅したかったんです、未知の地、バルト三国を。通常、エストニアのタリンから入り南下していくか、リトアニアのヴィリニュスから入り北上するのが王道ルートのようなのですが、フライトの都合もあり、ど真ん中のラトビアの首都リガから今回の旅はスタート。
まずは簡単に基本情報を。ラトビア共和国は、1991年にソビエト連邦から独立を回復。九州本島の1.76倍ほどの小さな国土に201.5万人が暮らし、公用語はラトビア語(「ありがとう」は「パルディエス!」)。通貨はユーロ。
ヨーロッパでも指折りに美しいと言われるリガの旧市街(“〇〇の真珠“ってこの前も聞いたなぁと思ったら、ブダペストがドナウの真珠だった!)。街のシンボル、聖ペテロ教会の塔(地上123メートル)からリガの街並みを一望できるらしいけど、旅の初日からあいにくの雨につき断念。教会の外には、友好都市ブレーメンから贈られたブレーメンの音楽隊の像が。願いが叶うとか言い伝えでもあるのか、鼻の頭ばかりがツルツルピカピカ。
他にも、ブルーの屋根が美しい聖母受難教会や、
通称「三人兄弟」と呼ばれる建物など、パステルトーンの古い建物が並び、可愛らしい雰囲気。旧市街は3時間もあれば散策できちゃうほどコンパクト。
あっという間に旧市街は歩けてしまうので、ちょっと足を伸ばして新市街のアールヌーボー様式の建築群が並ぶエリアへ。ユーゲントシュティール(ドイツ語でアールヌーボーの意味)と呼ばれるそのエリアに着いた途端、雨足が激しくなりすぐ近くのカフェで一休みすることに。入ってみたら、なんとクラシックなカフェ!
マホガニーの家具にシャンデリアとこってりとしたロシア調の内装。そしてティーセットもロシア製という徹底ぶり。
窓からは外のアールヌーボー建築群が眺められという立地もナイス。
Sienna http://www.sienna.lv
雨足も弱まったのでさっそく新市街散策へ。ユーゲンシュティールのエリアには、ロシア人建築家エイゼンシュテインが手がけた独創的な建物がえも言われぬ存在感を放っていて、つい足が止まってしまう。特に、建物から突き出す異様なデザインの石像に目が釘付け!!
いやいや、所変われば、って話だけど、ちょっと面白すぎる石像がいっぱいで思わず笑ってしまう。ホントに。
気を取り直して(笑)、最後に伝統工芸品のお話。リガを含めバルト三国はクラフトものが特産物。リガで見かけた可愛いお店をご紹介。
リトアニアのハンドクラフト品を扱う旧市街のショップ、Latvju Lietas。
店内では、笑顔が可愛い女性が民族衣装を着た人形作りの作業中。他にもスプーンやボードなどのウッド製品や陶器など、素朴だけど上質なアイテムが充実。
Latvju Lietas http://www.latvjulietas.lv
ラトビアは編み物も有名。Hobby Woolはニットものが揃ったショップ。幾何学模様のラトビアンミトンが可愛い。
Hobby Wool http://www.hobbywool.com
リガの滞在時間は正味半日。それでも充分旧市街&新市街散策を楽しめたのは、日没が22時だったからかも。翌朝には高速バスでリトアニアの首都ヴィリニュスへ。次回へつづく。
【番外編】バルト三国の旅 vol.2 歴史も文化も奥深い街、リトアニアのヴィリニュスへ エディター天野志穂のLONDON 15
【番外編】バルト三国の旅 vol.3 新しい発見がいっぱい、エストニアのタリンへ エディター天野志穂のLONDON 16

天野志穂
Shiho Amano
エディター&ライター。出版社の雑誌編集者だった2013年、ロンドンに住むチャンスに恵まれ、二つ返事で渡英。以降、フリーランスとして活動中。今回の旅は人生で初、1週間の旅行で8割雨という、折りたたみ傘を手放せない過酷なホリデー。しかも、夏(6月末から7月)とはいえ16℃前後とジャケットマスト。普段の行い、そんなに悪かったかぁと、猛省(泣笑)。