NY・ハードコアな野菜好きが集まる「PARK SLOPE FOOD COOP」に行ってきた – エディター福田真梨のNYC 01

NY・ハードコアな野菜好きが集まる「PARK SLOPE FOOD COOP」に行ってきた – エディター福田真梨のNYC 01

はじめまして、福田真梨です。エディター兼ライターをしています。NYで暮らし始めて、もうすぐ丸4年。新しいトレンドも好きだけれど、本命はオールドスクール!ということで、先日、1973年から運営している「PARK SLOPE FOOD COOP(パークスローブフードコープ)」のメンバーに仲間入りをしてきました!
https://www.foodcoop.com
Instagram:@foodcoop

 

そう、ヴィーガンやヘルスコンシャスなニューヨーカーの聖地といえば、ブルックリンのパークスロープ。そんなイメージの基盤を作ったアメリカ最大規模の「パークスローブフードコープ」は、いわゆる”生協”です。オーガニック野菜や食材が、かな〜り格安に買えるのですが完全メンバー制。「コストコ」のように会費を払えばOK ではなく、メンバーになるには、独自のルールとステップがあるのです!

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Step⒈ オリエンテーションでコープのイロハを学ぶ!

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「パークスローブフードコープ」がいわゆる一般のスーパーと大きく違うのは、メンバーが運営しているという点。買い物をするには、4週間のうち2時間45分ほど働くことが条件になります。当たり前のことだけれど、遅刻、無断欠勤を繰りかえしたら会員資格は保留に……。ほかにも、家族やルームメイトと食材をシェアする場合は、大人はみなメンバーにならなければいけないなど、ちょっとルールは厳しめ!? でも、オリエンテーションの司会を務めたラッセルによると、「みんなが気持ちよくショッピングするためには、フェアなルールが大切」なのだそう。ごもっとも!

 

参加者は、退職を機に晴れて再びコープ入りと喜ぶおじさまや、ルームメイト4人でやって来た学生の女の子たち、小さな赤ちゃんを連れた30代後半くらいの夫婦など、NYらしく世代も人種も多様。現時点でメンバーがなんと16,500名以上もいるのだとか!

 

Step 2.仕事見学で気分は大人のキッザニア!

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オリエンテーション後には、陳列&ストック、フードプロセス、メインテナンス、レジ、オフィスワーク、会員紙の編集など、さまざまな仕事現場を見学。ベースメントでは、スパイスやチーズを小分けしていたり、在庫を確認していたりと、隠しごとのないオープンな雰囲気。アットホームでとっても心地がよいものです。

 

自分に合いそうな仕事やスケジュールを選んでシフトを組んだら、出資金として$100(退会時には返金)と入会費$25の支払い&申込手続きで、ついにメンバーに!ここまで3時間と、なが〜〜い。でも、「トラックが来ました。搬入チーム受け取ってくださ〜い」とか、「先週あった○×ソースはもうストックがないのかな?」とか、オフィスからも売り場からも発信する、双方向のユニークな店内放送を聞いていたら、退屈知らずで思わずクスリ。

 

Step 3. ローカル!オーガニック!コープでお買い物天国

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待ってました!登録翌日から、やっとショッピングが楽しめます。基本は地産地消のローカル主義!500マイル圏内のファーマーから仕入れた新鮮食材が、マーケット価格の約20%オフで店頭に並びます。グラノラや豆、キヌアなどの乾物は量り売りで、加工品や輸入品は、低農薬やサステイナブル(持続可能)など、信頼のおけるメーカーが中心。

 

また、肉や乳製品も “humanely raised”といって、人道的に正しく育てている畜産農家のもの。アメリカでは、生産性だけを追求して、遺伝子組み換えやホルモン剤、狭いケージなどを使用するファーマーのあり方が大きな問題になっています。選択する側の私たち消費者も、そういったアイテムを「買わないこと」が、ひとつの意思表示。草の根的に食のシステムを変えられるはず!

Step 4. いざ実食!フレッシュ食材をいっただきまーす!

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NYではあまり見かけない珍しい野菜やブルックリンメイドのアイテムなどを吟味していたら、あっという間に時間が経って、お腹はペコペコに。買い物帰りには、そのままコープの先輩である友人宅におじゃましました。切って盛るだけの簡単おつまみで、さっそくハッピーアワーをスタート!今が旬のグラウンドチェリー(食用ほおずき)やいちじくは、味がギュッと凝縮していて驚くほどの甘さ。コープの人気商品というチーズからは、ブリーをチョイス。なんと、$1.5(約150円)!とろ〜りとまろやかミルキーで、コクがあるのにまったく重たくない。ペロリといただきました。

 

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ということで、残った食材はこちら!これだけ買って、全部で$25(約2,500円)。オーガニックスーパーに行ったら、このモッツァレラチーズだけでも$10くらいするので、満足度は120%!ベルジャン・エンダイブと呼ばれるチコリは、生でも、焼いても、煮てもよし&栄養豊富ということで、NYに来てから、すっかり我が家のおなじみ野菜になりました。食欲の秋を前に、すっかり自炊にはまりそうな予感。さーて、明日は何を作ろうかな?

 

福田真梨

Mari Fukuda
エディター&ライター。出版社の編集者を経験した後、フリーランスに。現在はNYを拠点に活動中。ホイットニー美術館で開催中の写真家・ダニー・ライオン「MESSAGE TO THE FUTURE」展は、ズドーンと心と脳みそに沁みました。息子ノア・ライオンのパンクなアートも最高!

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