NYに夏がやってきた!というのは、ちょっと気が早いかもしれないけれど、先日は、30度を超える気候が続いて、もうすっかり溶けそう。みんな暑いとブーブー言っているけれど、実はその表情はけっこう笑顔だったりする。というのも、NYの夏には、いろんな楽しみが待っているから。
(Image courtesy of MoMA PS1. Photo by Elk Studios/ Top Image Photo by Loren Wohl.)
この街の魅力にとりつかれたのは、2回目に訪れた20歳の夏だった気がする。NYに滞在していた姉や友だちにいろんなところへ連れて行ってもらったけれど、「MoMA PS1」で開催されているパーティに行ったのは、強烈だった。小学校の跡地にあるMoMA系列の美術館は、夏の間だけDJやミュージシャンを招いたイベントを開催していた。「えっ美術館で踊っていいの?お酒飲んでいいの?しかも、中で作品も鑑賞できちゃうの?」なんて、戸惑いながらも、なんか休日の学校に忍び込んではしゃぐような気分でワクワクした。
(Image courtesy of MoMA PS1. Photo by Charles Roussel)
そんなMoMA PS1恒例のパーティ「Warm Up 2017」が、今年も7/1〜スタート! シーズン20となる今回までに、Solange やGrimesなどのポップアーティストから、Black DiceやFour Tet、さらにはRichie HawtinやDerrick MayといったDJなど、幅広いジャンルから750名以上のアーティストが参加。野外で彼らの音楽を楽しめるのは、ちょっとしたフェス気分。いや、お祭り!だから、踊らにゃそんそん。ということで、写真は最近、彼のダンスにも注目したいDev Hynesの2014年のパフォーマンスより。イギリス出身ながら、NY&US音楽シーンを牽引する彼。映画『Palo Alto』のサントラもよかったなぁ。
(Image courtesy of MoMA PS1. Photo by Charles Roussel)
9月の第1週まで毎週日曜日に開催される今年のラインナップも、注目のアーティストが目白押し。例えば、日本でもここ数年人気のヒップホップだったら、去年はRatkingとしてAnimal Collectiveとツアーを回るなどジャンルレスでコラボを行っている期待のラッパー、Wiki。新曲もいろいろありますが、個人的におすすめはこちら。MVはママを助けるゆるめでファニーな物語。ちなみに彼は生粋のニューヨーカー。
Wiki – “Livin’ with My Moms” ft. Nasty Nigel
ほかにも、ダンスミュージックだったら、この夏も世界中を飛び回っている人気のDaphniも登場!と思ったら、5月に長野で開催された野外フェス「TAICOCLUB’17」にも参加していたみたい。見逃した方は、こちらの機会でぜひ。エクスペリメンタルだけれど、ポッピーなサウンドで、彼のDJはフロアに女子が多めとの噂。
Daphni – Ye Ye
チケットは当日券もありますが、行列必至なので、フライトをブックしたら、迷わず前売り券もゲットするのがおすすめです。ちなみに「MoMA PS1」があるのは、クイーンズのロングアイランドシティ。ブルックリンのグリーンポイントから橋を渡ったすぐだけれど、まだレストランやショップはあまり多くないエリア。その中でも、マイフェイバリットは、「Deli Gallery」。「MoMA PS1」から3ブロック先にある、基本は週末だけオープンのインディペンデントなギャラリー。12:00〜オープンなので、パーティ前に、ちょこっと立ち寄ってみるのはいかがでしょう?こちらに所属しているアーティストたちが、実に新進気鋭のクールなメンバーばかり。彼&彼女たちにインタビューも計画中なので、お楽しみに♡
(MoMA PS1. Photo: Elk Studios, 2012.)
MoMA PS1
22-25 Jackson Ave, Long Island City, NY 11101
718–784–2084
営:12:00〜18:00(「Warm Up 2017」の開催時間は15:00〜21:00)
休:火&水
入場料:大人$10、学生$5(「Warm Up 2017」入場料は前売り券$18、当日券$22)