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ときめくオンラインショッピング案内。ライター・高山かおりさんの「ZINEショップ」3選

ときめくオンラインショッピング案内。ライター・高山かおりさんの「ZINEショップ」3選

今や実店舗よりも選択肢が広がり、ワールドワイドにお買い物ができるオンラインショッピングの世界。ネットでのお買い物が日常化しそうな新しい生活に向けて、ネットだからこそ手軽に出会える、心ときめく本や食品、洋服etc…を、ポチるのが大好きな方にレコメンドしてもらいました。雑誌とZINEをこよなく愛するライター・高山かおりさんの、思わずポチってしまったZINEショップとは?


高山かおり

高山かおり/Magazine isn’t dead. 主宰・ライター
Magazine isn’t dead.

「Magazine isn’t dead.」という国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストアを運営している、高山です(いつも連載を見てくださっているみなさま、本当にありがとうございます!)。最近、今までオンラインに参入していなかった本屋さんが続々とオンラインストアをオープンさせ、しかも本をただ売るだけではない趣向を凝らした試みをされていて、眺めているだけでも本当に楽しいですし、前向きになれます。

そんなリアルな店舗も持つ本屋さんと、私が気に入っている面白いZINEを購入できるオンラインストアを紹介させてください。

 

福岡発。“ちょっと女贔屓な”distro

Magazine isn’t dead.でも取り扱いさせてもらっていて、以前連載で紹介した『PLAYBACK LADY ZINE』のつくり手、三宅彩さんがつくっているZINEを探していてたどり着きました。福岡在住の小柳津まさこさんが2012年に立ち上げたdistro(ディストロ)です。「私自身がこれまで刺激を受けたり勇気づけられてきた女性たちの表現を、ジンのようなメディアを通してもっと聞きたい、見たいと思ったんです」と始めた経緯について話す通り、女性のつくり手が多く、一般流通していないZINEをメインに、書籍、メッセージ性の強いTシャツや雑貨などを揃えています。しかも100円から買えてしまうんです。興味がある物を見つけたら、エンドレスにポチポチしてしまいそう…(笑)。

私が購入したのは昨年のこと。ポストに届いた包みを開けるとZINEとともになんともキュートなレシートがついていました。かわいらしい字でメッセージも添えてくださり、面識もなく当然お会いもしたことがないですが距離が少し近づいたような気がしました。そして購入したもの以外に「古いものですが、よかったら」と、フリーペーパーも同封してくれたんです。相手のことを思いやる気持ちに感動しました。いつかご本人にお会いして直接お礼を伝えたいなと思っています。入荷などのお知らせはinstagramをチェック!

SHE SAYS distro Online Storeはこちら→ https://shesaysdis.thebase.in

 

デジタルリトルプレスとはなんぞや

4月1日に同じ下北沢の中で2度目の引っ越しを完了させた本屋B&B。光が差し込む新しいお店は木の柔らかな香りに包まれ、まるで木陰で本を選んでいるような気分になれます。そんなB&Bがついにオンラインストアをオープン。お店に並ぶ本が売られるかと思いきや、販売を始めたのは「デジタルリトルプレス」。その理由を共同経営者の一人、内沼さんはこう話します。「これまで本屋として培ってきたものを生かしながら、インターネットだけを経由して届けられるものを、届けられる方法があるのだとしたら。少なくとも今の状況に対して、そちらの方が理にかなっている、と考えました」。

B&Bが考えるデジタルリトルプレスとは、出版流通にのっていないリトルプレスやZINEのようなもののPDFバージョン。早速私も気になったものをいくつか購入しました。データでダウンロードして、手元のデバイスで気軽に読めるというラフさがいい。立ち上がりは3、4タイトルしかなかったのですが、現在は20タイトル以上に。これからもどんどん増えて、リアル店舗とはまた違うB&Bが楽しめると思うとわくわくします。

B&B Online Storeはこちら→ https://bookandbeer.theshop.jp

 

果てしなく続く未知な世界に飛び込んでみない?

2018年くらいのことだったと思います。日頃から雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワークの私は、その日もインターネット上をパトロール。何がきっかけだったかはもう覚えていませんが踏み入れてしまったんです、「crevasse(クレバス)」という名の未知の世界の入口に。そこには、全然知らないつくり手たちがずらっと並び、訳の分からないようなZINEがひたすらに売られていました。アンダーグラウンドな空気がムンムンと漂いかなりアクが強いのですが、なぜか惹かれる。ZINEをつくるのに、理由も目的もなくていい。必要なのは衝動で、そのどうしようもない勢いが面白い。そんなことを改めて強く感じました。

それから1年以上経った2019年秋。なんと出店した「虎ノ門ブックパラダイス」でご一緒することができたんです。しかも出店場所はお隣。告白しちゃいましたよね、ずっと気になってましたって(笑)。主宰の大滝航さんは、そんな私に親切にいろいろと教えてくれました。crevasseとは、氷河や雪山でみられる深い割れ目のこと。マスの目に触れられずに没頭してつくり続けるマインドを「みんな深い谷に落ちている」という共感を込めて名付けられた屋号だそうです。国内のイベントをはじめ海外のアートブックフェアへも積極的に遠征。そこからどんどん広がり届けられる新しい才能。「ナノ・パブリッシャー」と謳い出版も行い、世界中に埋もれているつくり手たちを発掘し続けているのです。

crevasseのOnline Storeはこちら→ https://crevasse.buyshop.jp

 

【番外編】地域限定、ウーバーイーツじゃなくてウーバーリード!?

Uber Eats、利用したことありますか?ちなみに私はありません。でもUmber Readなら利用したことがあります。え?Umber Readって??そんな方のために教えてさしあげましょう。世田谷・駒沢の本屋、SNOW SHOVELINGが4月から期間限定で始めた本の宅配サービスです。配送業者も公共交通機関も使わず、自力でのお届けのため世田谷と目黒の限定サービスですが、ご希望の方には郵送もしてくれます。セットは4つからお好きなものをチョイス。何が届くかわからないサプライズ感、普段自分では手に取らないようなものをおすすめしてくれて、しかも直接自宅に運んでくれるうれしさ。リアル店舗に行かなくても“人”のぬくもりが伝わる画期的なサービスだと思います。

もちろん世田谷・目黒以外にお住まいの方が圧倒的に多いはずなので、こんなサービスもあります。それは、カウンセリング選書サービス「レコメン堂」。通常はイベント出店時に対面で行っているものですが、リクエストをきっかけにオンラインバージョンを開始。「貴方のことを想い、一冊の本を選びます」と記載の通り、とことん話を聞いてくれます。人生相談しながら本を買う。ぜひ体験してみてほしいです!

SNOW SHOVELING Online Storeはこちら→ https://yukikaki.theshop.jp

 

正直、雑誌も本もなくたって生きていけます。でも、それらがあることで救われることは絶対にあると思うんです。私も含めて、雑誌と本の力を信じているたくさんの本屋さんの存在は、きっと明日からの日々をより豊かにするための特効薬になるんじゃないかなと思います。

高山かおり

独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア、Magazine isn’t dead. 主宰。ライター、編集者としても活動している。生まれも育ちも北海道。セレクトショップ「aquagirl」で5年間販売員として勤務後都内書店へ転職し、6年間雑誌担当を務め独立。4歳からの雑誌好きで、国内外の雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワーク。「昨年もここに書かせてもらったのですが、六花亭の季節限定、こぼれ梅のシーズンがやっと巡ってきました。夏見舞という一口サイズの梅ゼリーも美味しいんです。季節ならではの味っていいですよね」

magazineisntdead.com

Edit: Ayumi Kinoshita

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