🛋LIFESTYLE私と部屋 vol.100 無機と有機のコントラスト。名作家具をアートとして嗜む ー 和井田 多佳さん10 Jun 2022前回(私と部屋 vol.99)ご登場の片山 久美子さんにご紹介いただいたのは、〈ジェーンスミス〉デザイナーの和井田 多佳さん。 多佳さんの暮らしの3カ条 1.季節を感じること 2.芸術を感じること 3.便利すぎない暮らしを送ること 地下1階にあるリビングは、家の中でも特にこだわりを反映させた場所。温もりのある木をベースに、相反する無機質な大理石や鉄素材のものをミックスして並べています。テーブルは〈ハーマンミラー〉、椅子はMarcel BreuerのCesca Chair、照明はPeter Ivy。夫が料理が得意なので、ここで友人らに料理を振る舞うことも多いです。 1階玄関へと通じる階段。スペース下には、お花や洋書、スツールなど、その時の気分を反映させるようなものをディスプレイ。現在は、Charlotte PerriandのスツールやJean Prouveのポテンスランプでコントラストを楽しんでいます。 階段の壁にあるAdnet Mirrorは、来客時によく話題に挙がります。Jacques Adnetがエルメスと共にデザインしたもので、デンマークのGUBI社により復刻されました。贅沢なレザー使いと、程よい存在感がお気に入り。 寝室へ向かう廊下には、好きなアーティストの作品を。ソファ横と棚の上に置いてあるのは、Marcel Breuerによる最初期モデルのランプ。1925年に開催されたパリ万国博覧会のためにデザインされた作品で、当時100個のみ生産されたそう。 来客が多いので、ほのかに薫る香りも大切にしています。Henry Wilson Studioのブラスデザインに惹かれ、〈イソップ〉のオイルバーナーやお香立てを使っています。 洗面台やお風呂場、トイレは一つにし、ホテルのような空間をイメージ。キッチン周りは夫のこだわりが詰まっていて、水周りは私担当。見せる収納があまり好きではないので、大好きなコスメや美容アイテムは引き出しや鏡裏の収納に全てしまってあります。洗面台下にはJean Prouve のTabouret Tripodeスツールを。 つい惹かれて収集してしまうのがガラスアイテム。ドイツ出身のアーティスト・jochen holz の作品は、カラーリングの美しさや、温もりを感じる味わいあるいびつさが魅力的で少しずつ増えています。 夫婦で大切にしているのが食事の時間。写真は、夫が作った紫キャベツとサーモンのオープンサンドと、ハンドドリップコーヒーでの週末朝ごはん。お皿はHumble Ceramics、マグカップはEcho Park Potteryで、いずれもLAの旅先で購入。 自身のブランド〈ジェーンスミス〉で行っている企画『THE ARTIST.』 は、毎シーズン様々なアーティストとコラボレーションしています。写真中央にあるのは、企画が発足した2018年に、Cheryl Dunnの作品を本人より購入して額装したもの。思い出深い1枚です。 鹿児島在住の木工作家・盛永省治さんの木の器。自然の造形美を生かした力強さと繊細さがとても魅力的で、同じものが1つとないところに感性を刺激されます。フルーツを入れたり、ドライフラワーを飾ったり。用途を考えるのもまた楽しみです。 多佳さんの紹介する次回のゲストは、綱川 禎子さんです! #インテリア#部屋と暮らし#部屋#ライフスタイル#私と部屋🕊シェア