02 Apr 2023
私と部屋 vol.113 自然素材を愛し、触れながら暮らす。均一で温かな衣食住の質感 ー 川端 奈那さん

前回(私と部屋 vol.112)ご登場の杉本えりこさんにご紹介いただいたのは、TOCA inc. co-founder の川端 奈那さん。「娘のアトピー性皮膚炎をきっかけに辿り着いたのがクレイ(泥)。クレイの魅力に深く傾倒したことから、天然素材のスキンケアブランド〈ゴーレム〉を立ち上げたり、国内外の様々なクレイの研究を重ね、“クレイのある、ちょっといい暮らし” の普及活動に日々邁進中。元々鉱物が大好きなので、トラバーチンという石をメインに、家も素材を生かして作っていただいています。長い年月をかけて堆積することで横に長い縞模様があるのが特徴で、そんな歴史深いところも好き。穴がたくさんあることで表面積が広くなり、吸音性能が高くなるようで、子供たちがいる我が家にはもってこいな素材でした」
奈那さんの暮らしの3カ条
1.素材へのリスペクトを忘れない
2.迷ったらワクワクする方を選ぶ
3.ご飯は土鍋で炊く

仕事をしたり、子供たちが絵を描いたり、勉強したり、友人を招いて食事をしたりと様々な形で使うことができるダイニングテーブルは、キッチンを囲むようにぐるっと大きいものに。家族がそれぞれの時間を過ごしていても、みんないつも同じ空間にいられるところが好きです。

ベンチにもなるカウンター。いただきもののSOLMU 8の時計は、屋久島の倒木を削り出して作られたもの。他にも静岡県森町の粘土を使った花瓶、クレイに関する書籍など、その時々のお気に入りを並べています。

内装の設計はお友達の竹田くんが手がけてくれました。収納スペースをたくさん設けたので、基本的に細々したものはすべて中にしまっています。お皿やストック類など、扉を開けたら物だらけですが、まるっと生活感を隠すことができてスッキリ。

新居記念に友人の太蘭ちゃんが撮ってくれたお気に入りの写真がこちら。写っている照明はNEW LIGHT POTTERY、奥のランプはプレゼントしていただいた稲熊家具製作所のもの。これらもまた手作りで、鉱物を切り出したところで模様が違ったり、無垢材の虫食い跡が模様として活かされていたり。職人の技って本当に素晴らしい!大切に使おうと思います。

お米を土鍋で炊き出して1年。極度のめんどくさがり屋でも続けられていることに驚きです。米を浸水させて、火にかけて、蒸気が出たら火を止めて20分でおいしいご飯のできあがり。とっても美味しいご飯が炊けるので、もう炊飯器には戻れません。


RAM(ROOM ART MATSUI)のソファ。引っ掻き傷や汚れにも強い生地とのことで、まだやんちゃな子供たちのことも考えて選びました。触り心地もいいので、日々ソファの取り合いに。カーテンは薄いリネン一枚掛け。光が通って気持ちよく、ついついお昼寝したくなっちゃいます。

絵を描いたり、物作りが大好きな子供たち。アソマナボ というアート教室に通っていて、その度に素敵な作品を作って持って帰ってきてくれるので、どんなものが出来上がるのか毎月の楽しみです!子供の感性って素晴らしいし、大切にしてもらいたい。


寝室にある、和紙で作られた〈アオヤ〉の照明がとてもお気に入り。お月さまみたいにまんまるで、光を灯すとふわっと優しい光。朝も夜もかわいいな〜と眺めてます。
奈那さんの紹介する次回のゲストは、外山 翔さんです!