私と部屋 vol.76 壁で遊ぶアイデア。素材や家具にもモダン・アンティークを取り入れて ー 久保 陽子さん

見え方の違いを楽しめるように、リビングルームの壁には4面すべて異なる素材を使用しました。HAY hutteさんに特注オーダーしたダイニングテーブルには〈THONET〉のチェア「no.209」を。ペンダントライトはアンティークです。

壁面にはアンティークレンガやアメリカ製のサブウェイセラミックタイルを選びました。壁に飾っているのは彫刻家・Ake Holmの版画絵。アンティークショップで購入しました。

こちらのソファもHAY hutteさんに特注オーダーしたものです。奥のフロアライトは〈FLOS〉のパレンテシ。中央にあるクリーム色のラグはギャッベ。

ソファ奥の壁にはモルタルの一角。夕方になると西日が入るのでサンキャッチャーを取り付けました。反射する光がきれいに入ります。

収納棚の〈Vitsoe〉606 ユニバーサル・シェルビング・システムはレンガとも相性がよく気に入っています。海外で買い付けてきたものやアンティークショップで買ったもの、拾ってきたものなどを自由に並べています。

キッチンカウンターの棚は賑やかな雰囲気にしたかったので、収納扉を無くしてごちゃごちゃ感をあえて出してみました。食器は和と洋のアンティークや現行品など、様々なものを揃えています。

キッチンの壁にはサブウェイセラミックタイルを使用。白ですっきりと見せています。キッチンツールは使いやすいように、なるべく吊って収納できるものをチョイス。

洗面所にはモルタルと、キッチン壁とは印象の違うサブウェイセラミックタイルを使用。清潔感を優先したかったので、洗面台下には収納を作らずクリーンな印象にしました。トイレはAmerican standard社のもの。

廊下にも広がる趣味のアイテムたち。アンティークの扉は寝室に続きます。手前に並ぶ岡本太郎「太陽の塔」の顔は信楽焼き。玄関前のミニチェアはFilip Starkによるニョメス。

玄関からリビングへ向かう際にギャラリーとして楽しめるよう、廊下の壁にはお気に入りを飾っています。海外で買い付けてきた作品やアンティークショップで出会ったものなどさまざまです。