私と部屋 vol.91 静と動のバランス。ミニマルな空間に点在する、温もりの品々 ー 安武 恵理子さん

結婚を機に築38年のマンションを購入し、フルリノベーション。照明の配管や器具のセレクトには特にこだわりました。リビングにはピーター・アイビーのカプセルライトと、ジャン・プルーヴェのポテンスを。ポール・ケアホルムのPK22は限定仕様のものに惹かれ、思い切って2脚を購入。ベニワレンのラグは新婚旅行で訪れたモロッコから持ち帰ったものです。

パリの蚤の市で見つけたピューターの器や、モロッコで購入したランタンを窓辺に。〈アーツ＆サイエンス〉の木の器には、モロッコの石のオブジェやドライフラワー等を飾っています。奥にある大きな壺とインドの謎の鉄の棒は、夫が「グランピエ」にて購入したもの。

近所にあるお花屋さん「小路苑」のフラワーアレンジメント教室に通っていて、自宅でも季節ごとの花のある生活に癒されています。庭ではバラやハーブ等を育てています。

井藤昌志さんのシェーカーボックスを集めています。一番上にはよく使う日用品を。下のほうには、小さなお土産や美術館グッズ、季節外の子供服等、取り出す頻度が少ないものを。カテゴリーを分け、積み重ねて収納しています。

シェーカーボックスの中身。NYのグッゲンハイム美術館やホイットニー美術館、グラフィックに惹かれた展覧会のリーフレット、モロッコのマジョレル庭園のお土産品、ホテルの宿泊ポストカード等…すべて旅先での思い出の品々です。

朝起きたらまず白湯を飲みます。夫婦でやっている朝のルーティーンで、お湯を沸かすのは夫の担当。料理が全くできない夫が唯一コンロ前に立つ時間です。

子供のおもちゃや家具も、空間になじむものや飽きずに永く使えるものを選ぶようにしています。出しっぱなしにしていてもインテリアに馴染むものをなるべく買うようにしていますが、成長とともにキャラクターものも増えてきて、理想通りには行かなくなってきました…（笑）。

お家時間が増え、部屋着にもこだわるようになりました。〈インターナショナルギャラリー ビームス〉で展開しているオーストリアのブランド、〈プルムールト〉のガウンやパジャマを愛用中。

こちらはパリで購入した〈シャルべ〉のスリッパ。履き心地もよく、ヌバックの質感も気に入っています。

コツコツ集めてきたキャンドルやお花を洗面所に飾っています。〈アスティエ・ド・ヴィラット〉の猫のお香立ては夫からの誕生日プレゼント。

ドイツ製のバスタブやシャワー、正方形のタイルでミニマルに仕上げたバスルーム。毎日子供と浴槽に浸かって、一日を振り返ったり、歌を歌ったり。ゆっくりコミュニケーションできる貴重な時間です。