職住一体の心地よいバランス
新保美沙子
アートディレクター
新保慶太
アートディレクター
「仕事と暮らし、どちらも大切」と話す新保夫妻。両立ができる事務所兼住まいを探して、ピンときたのが60年代に建てられたヴィンテージマンションだった。入居の決め手になったのは、広いアプローチなどを備えたエントランスのホスピタリティ。「この玄関ならば、仕事相手と友人のどちらを招いても違和感がないと思いました」(美沙子さん)
生活感を出しすぎず、オフィスっぽくもなりすぎない—このバランスをうまくとることは、インテリアにおいても大きなテーマ。
「部屋に合わせて家具を選んでいたら、偶然にもマンションと同じミッドセンチュリーの時代のものばかり。大きなダイニングセットを置いたことで空間がまとまったので、小さな家具をちょこちょこ置くより、よかったかもしれません」(慶太さん)
もともと持ち物は少なく「簡潔な状態で暮らしてきた」というふたり。雑音のない室内に、家具や照明などの美しいフォルムが映えている。ものを選びとるプロセスを楽しみながら確立した、職住一体のスタイルだ。