27 Apr 2020
レースと生成りの優しい空間。3階建で生活にリズムを あの人のおしゃれな家:家内製手工業人・石澤敬子さん

3階建てのリズムが生むオープンな生活
石澤敬子
家内製手工業人
都心に住んでいた石澤敬子さんが、生まれ育った場所でもある川崎エリアに居を構えたのは、およそ2年前。グレーやベージュなど、落ち着いた色味で統一された3階建ての1階部分は「人に集まってもらえる家にしたい」と設計され、彼女が営むブランド〈moss*〉が主催するワークショップや、イベントを企画運営するスペースとしてさまざまな人が集う場所になっている。
2階のダイニングスペースと広々としたキッチンは、親しい人たちを招いての食事会や、ワークショップ後のランチなどで使用することも多いため、物は置きすぎずに広さをキープ。さらに、社員旅行で訪れたフィンランドやスウェーデンで見つけたヴィンテージの雑貨に、蚤の市で購入した古いレース、エアープランツの緑が木材をメインにしたナチュラルな部屋のアクセントになっている。
「前の家よりも広くなった分、家に呼べる人数も多くなりました。外に開かれた1階、プライベートな空間の3階へと、階段を登るごとに変化していく造りが生活にリズム感を出しているのかもしれません」
石澤敬子 いしざわ・けいこ
〈minä perhonen〉に勤務の傍ら、自身のブランド〈moss*〉で洋服作りを続ける。著書に『ノスタルジックなクローゼット』(文化出版局)。
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Photo:Yuka Uesawa Text:Aguri Kawashima
GINZA2020年3月号掲載