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スタイリスト・木村舞子さんと一緒に、サステイナブルライフへの道!vol.9 日用品を見直す

スタイリスト・木村舞子さんと一緒に、サステイナブルライフへの道!vol.9 日用品を見直す

日本でも話題に上がることも多くなってきたサステイナブル(※持続可能なという意味)。私たちも傍観しているわけにはいきません。
大好きなファッションをいきなり全部サステイナブルなものに切り替えるのは、なかなか難しいですが、日々の生活で出来ることから始めようと決心しました。不要なものを削ぎ落としていくことでミニマルなライフスタイルにもなるし、一石二鳥です。まだまだ勉強中ですが、私が取り組んでいることを皆さんにシェアしたいと思います。前回の記事:vol.8 菜食のススメ


スタイリスト木村舞子 安藤晶子スタイリスト・木村舞子さん

木村舞子的、サステイナブルライフへの3か条
・不要な包装を断る
・プラスチック製品を極力避ける(プラスチック製品の中には健康に害があるものも!)
・より環境や身体に優しいものを選ぶ (切り替える)

 

vol.9 日用品を見直す

最近サステナブルやSDGsという言葉を当たり前に耳にするようになり、世の中も少しずつ使い捨てから再利用可能なものにシフトしてきている感じがします。環境に優しい商品も増えてきたし、私自身も色々調べていく中で、以前よりパッケージなしで買える場所を難なく探せたり、ゼロウエイストや物を長く使うという考え方に慣れてきた気がします。今回は家の中で日々使っているものを見直すべく、特にプラスティック製品率が高いキッチンやバスルーム、そして洋服を長持ちさせるケアについて考えたいと思います。

まず、家の中で一番最初に見直すべきなのはキッチンだと思います。特にプラスチックは有害なものも多く、知らずに影響を受けていたりするので是非一番最初にやってほしいです。私が以前紹介した「プラスチック・フリー生活」という本を読んだとき、まず最初に変えたのが電気ケトルと電子レンジ。

ステンレス製のやかん

プラスチックは環境に悪いだけでなく、環境ホルモンと呼ばれる有害物質が含まれていて、特に加熱したりすると漏れ出る可能性が高くなります。環境ホルモンというのは内分泌撹乱物質の俗称ですが、簡単に説明すると人間の体の中のホルモンと似たような動きをして本来のホルモンの働きを撹乱するものです。それによって生殖器に悪影響があることがわかっていて、特に子供が影響を受けると様々な病気を引き起こすそうです。私はそれを知るまではプラスチックの電気ケトルを使っていたので、これはまずいと思ってステンレス製のものに変えました。(本当はやかんで湯を沸かせばいいのですが、電気ケトルの便利さはまだ手放せてません。)同じく電子レンジもラップをかぶせて加熱するというのは有害物質がかなり出てしまう恐れがあるので、ラップをキッチンから追放し、電子レンジを使うときはお皿を被せたりして使ってます。

次に食品の保存容器も我が家は全てガラスかホーローです。プラスチックのタッパーって便利ですが、私は前々から洗っても洗っても油のぬめりが取れないのが気になってましたし、傷がつきやすいので雑菌も繁殖しやすいのだとか。うちで主に使っている〈Le parfait〉や〈Weck〉のガラス瓶は煮沸できるので長期保存にも向いている容器です。ホーローも蓋はプラスチックですが基本食品には直に触れませんし、ホーロー自体の表面はガラスなので傷つきにくく、清潔に保つことができます。

野菜の使い端はもちろんミツロウラップで包んでいます。一般的なラップよりぴったり密閉できるのと、ミツロウ自体に抗菌効果もあるので安心して使っています。

ミツロウラップに包んだ野菜

また、ペットボトル入りの水はプラスチックの有害物質の影響だけでなく、ミネラルウォーター自体の安全性も物によって賛否両論あるので、我が家では基本フィルターを通した水道水を飲み水にも料理にも使っています。それでも味が気になる方は備長炭を入れるのがおすすめです!

フィルターを通した水道水

次に、私が見直したのはバスルームです。シャンプーやボディソープ、化粧品など様々なプラスチックボトルがありますよね。詰め替え用もありますが、結局毎回ゴミが出てしまうので、私はまずシャンプーを固形のバータイプのものにして、ボディやハンドソープは全て固形石鹸に変えました。私は普通の石鹸だと肌がガサガサになってしまうのでアレッポの石鹸やマルセイユソープなどオリーブオイルベースのものを使っています。

あとは歯ブラシと歯磨き粉。歯ブラシはプラスチック製がほとんどで、どちらも消耗スピードが結構早いし、あの歯磨き粉が入ったチューブって大抵プラスチックやアルミ製だけど中が綺麗に洗えないから分別が難しくありませんか?

私はまず歯ブラシを竹製のものに変えました。大体の竹歯ブラシは柄の部分が竹で、ブラシの部分がバイオプラスチックで作られています。(バイオプラスチックというのは植物由来の生分解性のプラスチックです。)豚などの動物の毛で作られているタイプもあるみたいですが、ヴィーガン的な思考からいくとそれも正解かどうか微妙なところなので、自分の納得がいく方で良いと思います。ちなみにプラスチックの代替品としてよく竹製品がありますが、竹は成長が早く生産性が高いので通常の木材よりも環境に優しいと言われています。

竹製の歯ブラシ

歯磨き粉は実はホームメイドのものを使っています。小さめのガラス容器にココナッツオイルと重曹を1:1くらいで入れて、好みのエッセンシャルオイル(ミントなど)を数滴垂らして混ぜれば出来上がりです。重曹は研磨力が高いので、歯茎が弱めの方はカオリンで代用するといいと思います。私はこれを使い始めてから、普通の歯磨き粉だと磨き足りないくらいピカピカになります。

手作り歯磨き粉

あとはデンタルフロスも、大体はナイロン性なので使うたびに下水道からマイクロプラスチックを流していることになります。(下手をすると飲み込んでいるかも…)フロスの選択肢としては私が使っているシルクのタイプか、ヴィーガンの方には竹繊維でできたものもあります。これらのタイプは大体リフィルがあるので買うたびにケースがゴミになることもありません。

シルクタイプのデンタルフロス

そして最近私が取り組んでいるのが、大切な洋服をいかに長持ちさせるか。寒くなってきてニットやアウターを着る機会が増えたと思いますが、夏服のように簡単には洗えませんよね?特にニットは毛玉ができるので消耗品として考える方も多いのではないでしょうか?私はニット好きなのでお気に入りのものがいくつもありますが、この毛玉問題どうにかできないものかと思っていました。そして最近行き着いたのがこまめにブラッシングするということ。

ニットやウール製のジャケットなど、やはり毛にホコリなどの汚れが付いてしまうので放っておくと簡単に寿命がきてしまいます。サステナブルな素材の洋服を選ぶことも大事かもしれませんが、やっぱり良いものを買って長く着るというのが一番サステナブルなのではないかと思います。アウター類は帰宅したらハンガーで吊るし、ブラッシングしてホコリを落とします。(ジャケットのブラッシングの仕方はYoutubeを参考にするとわかりやすいです。)ニットは平たいテーブルなどに広げて、毛玉取りブラシを軽くかけます。頑固でしっかりした毛玉が付いている場合はセーターストーンという軽石もオススメです。

あとは個人的に石油系溶剤で洗うドライクリーニングというのがどうも気持ち悪く、汚水が環境汚染に繋がることもあって気が進まないので、ニットくらいは自宅で洗うようにしています。以前はカシミヤのニット=ドライクリーニングじゃないといけないと思っていたのですが、ある洋服屋さんに「ニットは水洗いしたほうが風合いが良くなるけどね。」と言われたことをきっかけにカシミヤも洗うようになりました。(選択表示がドライクリーニングオンリーの場合は縮まないかどうか確認してから自己責任でトライしてください。)自宅で洗う時はブラッシングしてから、手洗いします。洗剤は大体ソープナッツかAll things natureに汗じみや匂いが気になる時は618ホタテパウダーも使っています。(ホタテパウダーは殺菌効果もあり、キッチン、洗濯、お掃除にも活躍する万能選手です。)

今年もあっとういう間に12月。年末年始にかけて家で過ごす機会もさらに多くなると思うので、是非普段何気なく使っている使い捨てのものや、プラスチック製品を見直して、少しでも環境や健康に良いものに変えていただけたらと思います!

木村 舞子 Maiko Kimura

百々千晴氏に師事し、独立後は雑誌や女優のスタイリングを手がける。ベーシックアイテムを主軸としたスマートなスタイリングが得意。
Instagram: @maiko.mu

Illustration: Akiko Ando Text: Maiko Kimura Edit: Karin Ohira

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