01 Apr 2018
星とハーブでセルフケア4月編 幸運の木星&リンデン

「As Above, So Below(下のものは上のもののごとく、上のものは下のもののごとし)」とは、医学の源・錬金術の基本が刻まれたエメラルド・タブレットにある名言。大宇宙(星)と小宇宙(植物や人間)は連動している!というわけで、中世には7つの星と関係するハーブによって病の治療が行われたとか*。本連載ではセラピストの田嶋友美が毎月ハーブをセレクトし、12星座別のはたらきと取り入れ方を紹介。ロマンチックに癒やされたい。
新生活に幸運を呼び込む!木星&リンデン
神々の王様ジュピター(ギリシャ神話ではゼウス)の星である木星は、太陽系で最も大きな惑星で、ラッキースターと呼ばれています。あなたの人生に幸運をもたらしてくれる、拡大と発展の星なのです。
その木星と関連するハーブは、リンデン。ヨーロッパの多くの街で街路樹として親しまれています。ハート型の葉をたくさんつけることから、リンデンのティーには愛情があふれ、体と心をあたためる作用があると古くから言い伝えられてきました。心を落ち着かせてセンタリングさせ、ハートチャクラを開くともいわれています。
ほのかに甘い香りのする花と葉、苞(ほう:花のねもとにつく小形の葉)を含めたリンデンフラワーのドライハーブ。その使い方としておすすめなのは、コーディアルとハーブパック。コーディアルはイギリスでヴィクトリア王朝時代から民間療法として親しまれてきたハーブ飲料で、リンデンのやさしく甘い香りと鎮静作用でリラックス効果が期待できます。ハーブパックは、肌を引き締めて潤いをもたらすリンデンの効果と、クレイの洗浄効果を活用。パックをしている時間も心地よく癒やされます。木星のハーブ、リンデンのケアでこころとからだを整えて、フレッシュな気分で4月からの新しい生活に幸運を呼び込みましょう。
あなたはリンデンでどうなる?
木星と連動するリンデンが本来のあなたらしさを強調し、バランスを整えてくれるはず!
☆牡羊座☆
今この瞬間のひらめきを大切にしましょう。生きている実感が得られるはず。
☆牡牛座☆
しっかりした価値観を築きましょう。真贋を見分ける力が発揮できそう。
☆双子座☆
流行を常にキャッチアップしましょう。積極的に出かけると幸運をつかめるかも。
☆蟹座☆
信頼できる人と親密な関係を築きましょう。深い喜びを感じられそう。
☆獅子座☆
華やかに自己表現をしましょう。あなたの輝きを周囲に放つことができます。
☆乙女座☆
健やかで魅力的な体をキープしましょう。より良い状態がチャンスを呼び込みます。
☆天秤座☆
優雅で洗練されたライフスタイルを意識しましょう。美的感覚がより高まります。
☆蠍座☆
自分の欲望に忠実に行動しましょう。あなたの磁力がまわりを惹きつけます。
☆射手座☆
旅行や読書を通じて異文化に親しみましょう。未知の世界を自由に冒険できるかも。
☆山羊座☆
野心を持ちながら小さなことを1つずつ積み重ねましょう。大きな結果が待っているはず。
☆水瓶座☆
大きな理想を持って独自のネットワークを作りましょう。現状を打ち破って改革できそう。
☆魚座☆
豊かな感性を生かして創造活動をしましょう。抽象的なことを理解する才能に恵まれそう。
これならできる!リンデンの取り入れ方
《リンデンのコーディアル》
・リンデンのドライハーブ15g
・水250ml
・砂糖100g
・レモン果汁大さじ2
- 水をホーローやガラスの鍋に入れて沸騰させる。
- 弱火にしてハーブを入れて5分煮出す。火を止めてふたをして5分蒸らす。
- 2を茶こしやペーパーフィルターなどでしっかりと濾して砂糖を入れる。
- 弱火で5分ほど煮つめる。レモン果汁を入れて火を止める。
水・お湯・炭酸水などで2~3倍に割って飲みます。シロップとしてヨーグルトにかけたり、ウォッカと炭酸水で割ってハーブカクテルにしても。冷蔵庫に保管して2週間以内で使い切りましょう。
《リンデンのハーブパック》
・リンデンのドライハーブ10g
・クレイ10g
・精製水25ml
- フードミルや乳鉢でハーブを粉末にする。
- さらに茶こしを使ってふるっておく。
- クレイと合わせる。
- 精製水で練り合わせる。
- 目の周りを避けて顔全体に塗り広げる。
- 完全に乾く前にはがして洗顔する。
ハーブパウダーは酸化しやすいので使用する直前に作りましょう。
おすすめのリンデンは、10g単位の量り売りでドライハーブを購入できる豪徳寺のアロマ&ハーブショップ「カモミール」のもの。詳細、購入はこちら。ハーブティーとして販売されていますが、100%リンデンを乾燥させたものなので、ドライハーブとして上記のレシピに使用できます。ハーブパック用のクレイも扱われています。
*古代ギリシャ時代、森羅万象は火・地・風・水の4つの元素で作られているとされました。後にそれらはそれぞれ熱/乾・冷/乾・熱/湿・冷/湿という性質を持ち、人間の健康状態や人格などの性質を決める4つの体液(血液・粘液・黒胆汁・黄胆汁)と対応するとされました。4つの性質は天体の運行と連動していて、太陽・月・水星・金星・火星・木星・土星の(当時認識された)7つの星のうちのいずれかの支配を受けていると考えられたのです。
田嶋友美
アロマセラピスト。植物療法のアトリエ、ルモンド・ボタニークにて、アロマテラピーやハーブなどを使い、こころとからだを癒すためのワークショップやレッスンを行う。http://lemondebotanique.tumblr.com/
くらちなつき
イラストレーター。人物、植物、インテリアなどを描くファッションイラストレーターとして活躍中。http://koke713irasutopupe.wixsite.com/kurachinatsuki
Edit: Sayuri Kobayashi