02 Dec 2019
みんなの文房具愛♡ ライター、高山かおりさんの仕事に欠かせない文具

日々の仕事や生活に欠かせない文房具。すぐ近くに置いておけるお気に入りは、毎日を豊かにしてくれるもの。そんな小さなこだわりと幸せの詰まったみんなの”文房具愛”を集めました。GINZAMAGの連載でもお馴染み、高山かおりさんの場合は?
高山かおり
Magazine isn’t dead. 主宰/ライター
Magazine isn’t dead.
私は「Magazine isn’t dead.」という国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストアを運営しているのですが(いつも連載を見てくださっているみなさま、本当にありがとうございます!)、ライスワークは、ライターです。そんな私のMagazine isn’t dead.的三種の神器とお仕事に欠かせない相棒たちの一部を紹介したいと思います。
Magazine isn’t dead.的三種の神器
1.「A VERY MERRY EVERY DAY to you」のカレンダー
Magazine isn’t dead.でご購入してくださったすべての方へ直筆でお手紙を書いています。昭和生まれの文通世代なので(笑)少しでも思いが届けられればいいなと思ってサイトを立ち上げたときに決めたのですが、本当にありがたいことにお手紙のお返事をいただくことが予想以上に多くてとてもうれしく思っています。
レターとして使っているのが、昨年まで3年にわたり発行されていた日めくりカレンダー「A VERY MERRY EVERY DAY to you」。岡尾さんのあふれる雑貨愛に大段さんの写真、岡村さんのデザインが大好きで、めくって捨てることなく本のように開いて部屋に置いていました。たまに友人の誕生日のときにギフトと一緒に誕生日の日の1枚の裏にメッセージを書いて渡したり、ちょっとしたお手紙にも使っていて喜ばれることがあったんです。365日毎日違うので、すべての方に違うものをお届けできるし、顔がみえないご注文くださった方のことを考えながらどの日のものを使おうか選ぶのも楽しいです。
2.「Kaweco」の万年筆
はじめはボールペンでお手紙を書いていたのですが、なんだかしっくりこなくて途中から万年筆に変えました。1883年創業のドイツメーカー「Kaweco(カヴェコ)」の「Kaweco Sport」を愛用しています。コンパクトで携帯性にも優れていて、なんといっても書きやすい!インクがするすると紙を滑る感触が心地いいのです。価格も安価なのでファースト万年筆としてもおすすめしたいです。私自身もこれが初めての万年筆です。インクは黒ではなくミッドナイトブルーにしています。カートリッジのパッケージにもきゅん♡
実は、自分の名刺の淵にもミッドナイトブルーをあしらっています。デザインは先述したカレンダーのデザインをされている岡村佳織さんにお願いしました。
3.オリジナルのマスキングテープ
商品を配送する時に欠かせないのがマステです。昔からマステが好きでいろいろ集めていたので、最初は手持ちのものを使っていたのですが、意外と消費スピードが速くオリジナルのマステを作ってしまおうと思い立ち作成。当然ながら何千というロットでは作っていないので市販品よりものすごく高いコストになってしまったのですが、ありがたいことにマステがいい!と言ってくださる方もいて、やはり作って良かったと思っています。イベント出店のときにさりげなく販売(350円です)しています。物好きな方からのご購入お待ちしております(笑)
余談ですが、マステはこんな風に壁面を彩るためにも活用しています。雑誌のつくり手の方たちからいただいたお手紙やデザインが気に入っているDM、ショップカード、ステッカーなどを貼っています。いつも仕事をするデスクに座ると目に入るのでやる気も出ます。
欠かせないお仕事の相棒
本業のライターとしては、取材でいろんな方のお話を伺える機会も多いです。そんな時に欠かせないのがメモパッドとペン。敬愛する編集者、岡本仁さんからいただいた「POSTALCO」のメモパッドをどこに行くときも持ち歩いています。使い込みすぎてボロボロなのですが、ステッカーでアレンジを加えつつ補強。手のひらサイズなので持ちながら書くことも可能です。そして裏に余白がある不要な紙に穴をあけてメモにできるので、紙を無駄にしたくないという気持ちにも寄り添ってくれます。結果、様々な質感と色の紙束が生まれるところも気に入っています。
ペンは、書店で勤務していたときから「Bic」ひと筋。シンプルなデザインにゴールドが効いていて好きです。カラーバリエーションも豊富なので写真以外にも何色も持っています。上から4番目のブルーとピンクのものは三菱一号館美術館で購入した画家をモチーフにしたシリーズのもの。上から3番目と5番目はニューヨークの書店「Books Are Magic」のオリジナル。数年前に「SNOW SHOVELING」で購入しました。この2つから着想を得て、持っている「Bic」のペンを分解して気分によってオリジナルのカラーリングも楽しんでいます。ペンケースはおばあちゃんの友人がつくってくれたアイヌ刺繍を施したものを大切に使っています。
ピンクが好き。
今回このコラムを書いている途中に気づいてしまいました。身の回りのものがピンクだらけということに。特に蛍光っぽいピンクが好きです。iPad miniのカバー、ペン、マステ、ハサミも!ちなみにこのハサミは4歳のときから使い続けている、おそらく人生で一番長く時をともにしている相棒です。確か保育園のお道具箱に入っていたものだったと記憶しています。
Magazine isn’t dead.ではショップカードをあえて作らず、ステッカーのみ用意しています。今までモノトーンの配色でしか作成していなかったのですが、ちょうど今ピンクを作成中です。こうしてまたピンクのものが増えていくのです。
高山かおり
独断と偏見で選ぶ国内外のマニアックな雑誌に特化したオンラインストア、Magazine isn’t dead. 主宰。ライター、編集者としても活動している。生まれも育ちも北海道。セレクトショップ「aquagirl」で5年間販売員として勤務後都内書店へ転職し、6年間雑誌担当を務め独立。4歳からの雑誌好きで、国内外の雑誌やZINEなどのあらゆる紙ものをディグるのがライフワーク。「最近きゅんとしたピンクアイテムは、先日訪れた名古屋のお店で見つけたMAISON YWEのショップカード。蛍光ピンクに黒のタイポグラフィで横長のステッカーになっているところもツボでした。早速壁面のお気に入りコーナーに仲間入りさせました」
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